2013年3月30日土曜日

58.「督促OL 修行日記」 榎本 まみ

督促OLとは、カード会社等が支払いを滞納している人に電話して、支払いを促す女性のことです。

著者は入社時には非常に成績が悪かったのですが、色々と工夫を重ねていくうちに、先輩たちが次々退社していき、成績上位者になりました。



その工夫とは、次のようなものです。

  • 入金の日にちと根拠はお客様に言ってもらう
  • いきなり怒鳴られたら思いっきり足をつねる
  • 「度々お電話して申し訳ありません」と先に謝る
  • とにかくゆっくり話す
  • 切り返しトークをカードに書いて壁に貼っておく

それぞれの理由は、本書を御覧ください。
内気だった著者が成長していく過程も読めて、楽しみながら感心する本です。

2013年3月27日水曜日

57.「「バカ上司」その傾向と対策」 古川 裕倫

「バカ上司」にうまく対処するためには、
1.仲間を増やすこと
2.証拠を残しておくこと
だそうです。

仲間を増やすためには、勉強会を運営すること。自分の同期や同僚などの固定メンツで週一回とか月二回程度、実施します。あまりかしこまらず、「小さなことでもよいので会社に貢献できるプランを見つけて、それを必要な場所で提案する」といってテーマでもよいそうです。

昼休みに一緒に食事をしながらやったのが最も心地よく効果が上がったとのことなので、まずは気軽にやってみることのようです。

証拠を残すためには、口頭で要求した時に、メールでも同じ内容を送ると同時に、提案を書面に残すことです。書面には日付を入れることが大事です。何度も要求していることもノートに記録しておくことが、後々役に立ちます。

職場を異動する場合には、後任者に引継書を細かく書くことも大切です。問題点への取組も書いておけば、後に問題が大きくなり、上司から責任を押し付けられた時の証拠になります。

できない上司はどこにでもいるものですから、その上司から身を守る具体的な方法が書かれていて有用です。

2013年3月25日月曜日

56.「結局、仕事は気くばり~会社では教えてくれない100の基本」 千田 琢哉

「自分が不器用であることに気づくことが、気くばりのスタート」だそうです。そこに気づかないと注意深くなれないかもしれません。

「仕事のできる人は、書類をA4一枚でまとめる」というのも、相手に負担感感じさせず先に読んでもらえそうです。その際には「結論を最初に書く」というのも要点が明確になります。

同じ考え方で、「メールは短く必ず一画面に収める」というのも、相手に読まれやすいです。私もこれを心がけています。

実用的なアイデアに溢れた本です。

2013年3月22日金曜日

55.「「見えない小さなこと」で仕事は9割できている」 金児 昭

日常の仕事での細々とした事に対する取り組み方や、組織人としての心構えが書かれています。

これをやってきた著者はきっと素直で気の利き、仕事が早かったのだろうなと思います。

この内容を真似できる人は真似すると、上司から可愛がられ、周囲から頼りにされると感じました。

ただ、我が強い私には、真似するのがちょっと無理かな・・・

2013年3月20日水曜日

54.「うちとけの法則」 釘山健一

なかなか、実用的なうちとけ方がたくさん紹介されています。

「超・オウム返しの法則」
相手の言ったことを繰り返すのが、普通のオウム返し。
「疲れたなあ。」
「疲れたよね。」

<第2段階>相手の言ったことを繰り返し、感想をつける。
「疲れたなあ」
「疲れたよね。フラフラだよ。(感想)」

<第3段階>相手の言ったことを繰り返し、質問する。
「疲れたなあ」
「疲れたよね・・・。何が一番大変だった?(質問)」

飲み会でポツンとなったら、隣の人に話しかける
「この料理、おいしいですね」が基本。
「一杯どうですか」といってお酒を注ぐ。
「◯◯さんは、休日は何をやっているのですか」と仕事以外のことを聞く。

すぐにでも出来て、効果がありそうです。

2013年3月18日月曜日

53.「頭のいい人がしている整理・ファイリング術」桃山 透


ゴミ箱の代わりに大きめの段ボール箱を用意し、机の上、引き出しの順で不要な書類をどんどん捨てるというのはいいアイデアです。

捨てるか保管するかの基準は「1年以上使わなかった書類は捨てる」。

パソコンも机と同様に定期的に整理整頓し、不要なデータを捨てます。要、不要は更新日時で判断します。「「1年以上開かなかったデータは捨てる」。

カバンのなかに、常にクリアホルダを2,3枚入れておくと便利だそうです。薄くてかさばらないので、持ち運ぶのに最適。これも有効なアイデアです。

2013年3月15日金曜日

52.「「怒り」を上手に消す技術 」吉田 たかよし

最初に「カッとなる」反応は、原始時代以前から発達している脳の古い部位「大脳周辺系」の仕業。その後の「冷静な」判断は、人類の進化の中で発達してきた脳の新しい部位「前頭前皮質」の働き。そのため、まず「怒りの感情」が現れ、次に「理性的な反応」が起こるそうです。

だから、まず怒ってもいいのです。原始的な脳の信号を無理に遮断して怒らないと、消えない感情が「しつこい怒り」となって残ってしまうそうです。

その時に、怒り方が問題となるのですが、著者は「きちんと怒りを紙に書く」ことを薦めています。紙の真ん中に怒りの対象について、「ミスが多い」など思いつく言葉を書きます。次に、「ミスの原因を共有できていなかった」など原因を書きます。そして、その原因と出来事を矢印でつなぐのです。この矢印を使うという、原因と結果をつなげる作業は、前頭前皮質の活動を促すので、怒りを鎮める働きがかなり強いそうです。

怒ったときに、不要品を捨てると、相手を「始末」する疑似体験できるので落ち着くそうです。

「怒っている人の観察」も有効な手段です。「どういうときに、どんなことに怒るのか」など、何でも気付いたことを箇条書きでメモをすると、今まで気付かなかった「怒り」に関する色々な発見ができます。

2013年3月13日水曜日

51.「ルーチン力」 佐々木 正悟

ToDoリストをオープンリストとクローズリストに分けて理解するというのは面白い考え方です。

仕事が増える毎に書き換えていくオープンリストは全体を終えることがとても難しいです。一方、ある時点でいったんリストを閉じるクローズリストは終わりがはっきりしているので、心理的にスッキリしそうです。

例えば、メールのクローズリストの場合。今日入ってきたメールにはその日のうちに対応しないで、前日以前のメールを今日中に片付けます。即日対応は相手にとって喜ばしいですが、自分は相手に振り回されてしまいます。

その点、翌日に対応すれば自分はゆとりを持って対応できますが、相手はイライラするかもしれません。

どちらも一長一短ですが、翌日処理の方が自分の精神衛生上は好ましいように思えます。

2013年3月11日月曜日

50.「攻撃されて「人間関係もうイヤだ…」と感じたら手に取る本」 杉本良明

批判や叱責を受けた時の対応としては
1.その場ではやり過ごす
2.あとから心を整理する
という2つに分けて考えるそうです。

1.の具体策としては、「はい、申し訳ありません。」を繰り返します。そうすればそれ以上議論がエスカレートすることは止められるそうです。

そして、口先では謝っても、心のなかでは決して自分を責めない。自分を責めたところで、問題が少しでも解決するわけではないからです。

意見が対立したときには、「検討します」といって一晩置くのがよいとのことですが、これも日本特有の処世術のように感じましたが、揉めないという点では、確かに効果はあると思います。

2013年3月8日金曜日

49.「誤解されない話し方 説得力より納得力」 梅田 悟司

なぜ男性は話を聞いているのに、女性は話を聞いてもらえていないと感じるのか。
それは、女性は辛さや苦しみに共感してもらいたいのに、男性は解決方法を提案するからだそうです。
非常に納得できる説明です。

では、男性はどうするばよいのか?
それは、うまく相づちを打って聞いている姿勢を伝えることです。
「なるほど」「わかるよ」「大変だね」「大丈夫だよ」

すると、何も解決していないのに
「相談してよかったです。悩みが消えました」
となります。

男性には理解できないですよね。だって何にも解決してないんだもの。
そして、解決策を提案できなかった不完全燃焼感が残ってモヤモヤします。
でも、きっとこれでいいんですよね。
だって相手は解決策など求めていないのだから。
モヤモヤ感は我慢しましょう。

2013年3月6日水曜日

48.「「つらいな」と思ったとき読む本」 中谷 彰宏

「自分のいいところを見つける方法は、実は一生懸命働くしかないのです。一生懸命、本気で働く中で、自分のいいところが見つかります。」っていい言葉ですね。そして、誰もが実行できることです。

変更が怖い人は手帳に鉛筆書きするようになるそうです。
なくなるかもしれないと思うからだそうですが、そうした気持ちでいるからスケジュールが動いてしまう。

変わったらホワイトで消すという気持ちでペン書きするとそのスケジュールは実行されるというのはその通りだと思いました。私も青いペンで書いて変更になったらホワイトで消していますが、書いた時は決まっていなかったことも現実化するようです。

「1人で勉強していない人は、パーティーでいくら人に会っても何も生まれない。「最近、何か映画を見ましたか。」と聞かれても、話ができないから。」というのも、真実だと思いました。

面白い話ができないと名刺交換して売り込みになってしまいます。

映画を見て、本を読んで、それを自分の言葉で話せるように勉強することが大事と感じました。

2013年3月4日月曜日

47.「名刺は99枚しか残さない」 荒木亨二

常時アクセスする名刺は99枚までにして、定期的にその名刺を見返して、その人に対してコンタクトを取る内容をイメージするといったメソッドです。

【名刺99枚の絞り込み方】(自分用にカスタマイズ)
1.自分にメリットのある名刺を選ぶ
ー恒常的に仕事を回してくれる担当者
ー年に数回新たな得意先を紹介してくれる人
ー他業種の最新情報をこまめに教えてくれる情報通の知人

2.期待値の高い名刺を選ぶ
ー将来もしかするとお世話になるかもしれない人
「何か違うなと思えば別の人物に入れ替える。

3.ビジネスに関係ない名刺は捨てる
ビジネスに関係ない名刺が紛れていたら名刺の空き箱に収納する。
友人の連絡先は携帯電話のアドレス帳に保存している。

4.1年間動きのなかった名刺は捨てる
ビジネスの世界で1年間も音信普通だった場合、その後関係が復活することはまず考えられないから。

5.肩書が偉くても「片思いの名刺」は捨てる
遠慮して直接電話もかけられないような薄い人間関係では、そもそも人脈とは呼べない。

他にも法則がありますが、この法則をもとに月に一度、自分で時間を取りやすい日を「名刺サーフィンの日」と予め決めて、バーでお酒を飲みながら名刺を眺めます。

なかなか面白いメソッドです。






2013年3月1日金曜日

46.「アサーティブ・コミュニケーション―言いたいことを「言える」人になる」 岩舩 展子、 渋谷 武子

「自分を大切にし、相手も同じように大切にする」ことを、アサーティブ(Assertive)な態度といいます。

ーチケットを買うために並んでいる時、横からわりこんできた人には、「あの! 列の最後はあっちですよ。」と言えば、スッキリした気分になり、言われた側も傷つかずに行動を訂正できる。

ーラッシュ時のトラブルは百害あって一利なし。無視する。「並んでいます」などと対応しても、最悪の場合、ホームに突き落とされるなど自分を危険にさらす可能性がないとは言えない。

ー上司からの仕事にすぐに対応できないとき、「今、◯◯を頼まれています。どちらを先にしますか?」と上司に選択してもらう。

ー自分の気持ちや要求を正確に伝えるための効果的な言い方として、「私はこう思う」といった「アイ・メッセージ」を使うと、相手を責めたり、傷つけたり、侮辱したりする言い方にならない。

自分の気分を害さず、円満に解決できる方法が紹介されていて有効な本です。