2017年4月28日金曜日

1150.「超一流の雑談力」 安田 正

雑談とい漢字がよくないのか、無駄なものなような印象が強いです。

しかし、雑談は良い人間関係を作る潤滑油のようであり、結構大切だと思います。

それなのに、私は雑談が苦手です。話すネタもないし、会話を弾ませなければというプレッシャーも感じてしまいます。

本書では、雑談が全く出来ない人が、エレベータで声をかけるというトレーニングから、話のネタの見つけ方や練習方法まで、事細かに教えてくれます。

雑談力を上げようという人には、有益な本です。


2017年4月27日木曜日

1149.「豊洲利権と蓮舫」 井上太郎

日本社会の知られざる一面が描かれています。日本国内には多くの左翼や反日勢力がおり、日本の権益を毀損しているとのことです。

その根本原因はGHQにより植え込まれた自虐史観であり、それを養分として左翼勢力がはびこっています。

彼らは、マスコミ、法曹、公務員に潜伏し、特に朝日新聞、NHK、第二東京弁護士会などに多いそうです。驚きました。

また、レンホウ氏の経歴も胡散臭いです。話題となった二重国籍、不倫疑惑、北京大学留学など、怪しさ満載と感じました。

豊洲市場問題がなぜあんなに引っ張れられるのか疑問でした。小池都知事の都議会議員選挙対策とも言われていますが、本書では、その理由を利権の排除としています。

豊洲、築地、東京五輪はセットでゼネコンの利権と場となっており、森氏、石原氏、内田氏が深く絡んでいるとのことです。だから、安全性の問題ではなく、これらの勢力の利権の切り崩すが本質的な狙いだそうです。

そうやってみると、なかなか話しがまとまらない理由が理解できました。



2017年4月26日水曜日

1148.「やめるときも、すこやかなるときも」 窪 美澄

著者の初期作品の頃のような構成、テーマ、文章描写に戻ったような作品です。この文体が好きです。

1ページ目から面白く、その面白さが最後まで続きます。本を読んでいると頑張って読み続けることがありますが、本書はそういうことなく、ただ先を読みたいと思いました。

駄目な父親2人は、日本のデフレに翻弄されてしまったようです。元々やる気も能力もある人たちですが、1つの分野に集中する能力が、その分野が衰退したときに他に移れなくさせてしまったようです。

そして、仕事、お金、自信を失ったときに酒に逃げてしまい、愛していた娘を生活に縛り付け、娘にすがって生きていくようになってしまいました。

その2人と対照的なのが哲先生です。同じ時代を生き、椅子造りという衰退産業で働きながらも椅子を芸術の粋にまで高めて生きてきました。ただ、愛する女性と一緒になれなかったことが一生の悔いでありました。

その弟子の壱晴は、哲先生の側で生きながら、結婚しようとしています。3人が果たせなかった生き方を遂げることができるのでしょうか。

「やめるときも、すこやかなるときも」
経済的に苦しいときも、病を得たときも、夫婦でそれを受け入れ、乗り越えていく。その覚悟やあきらめない心を備えているのか、強く問われているような気がしました。

2017年4月25日火曜日

1147.「北朝鮮発! 「世界核戦争」の危機――世界を翻弄する金正恩の生き残り戦術」 菅沼 光弘

北朝鮮の建国者「金日成」という名は、革命のシンボルで、実は4人いたそうです。

私が知っている金日成は4代目で、本名は金聖柱(ソンジュ)です。ソ連が傀儡政権を作るために伝説の金日成将軍として、言うことを聞く人間を送り込みました。ところがとんだ見込み違いで勝手な王朝を作ってしまいました。

北朝鮮は共和国を名乗っていますが、実質は金一族の王朝である「金氏朝鮮」と考えたほうがわかりやすそうです。

金正恩は、世界情勢を知らない狂った独裁者と見られていますが、実は非常な切れ者であると著者は見ています。

あの若さで、自分より年配の先輩たちを掌握するために、敵対しそうな人間は叔父であっても処刑し、兄であっても暗殺する。あたかも祖父の金日成を彷彿させます。

太っているのも、あまりの若さで侮られないようにと祖父に似せているのではないかと思われています。

実際に政権を掌握してから、4年間も生き延びているということが巧緻の証かもしれません。

2017年4月24日月曜日

1146.「宝くじで1億円当たった人の末路」 鈴木 信行

タイトルにやられましたね。気になって仕方なかったという感じです。

生きていくうえで、人は何度も選択をします。その選択の結果を教えてくれる本です。

宝くじで1億円当たった人の末路、自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路、子供を作らなかった人の末路など気になるテーマがいっぱいです。

ただ、その選択をした人自身が答えているのではなく、その分野の専門家の意見を紹介しているので少し臨場感が弱いです。

誰もが気になってしまうが自分では選択できない末路を知ることができるのが面白いです。

2017年4月21日金曜日

1145.「一流のプロ講師が実践している話し方 (【800名超のプロ講師をプロデュースしてきたからこそわかる…」 加藤 恵美

セミナー講師や話し方教室の先生が出版した話し方の本は沢山ありますが、本書はセミナー講師をマネジメントする側から書かれた異色の話し方の本です。

本書の中で特に
「誰にでも伝わる話し手になるトレーニング」
「話しのネタを集める”アウトプット術”」
「人気のある(需要のある)研修テーマ」
が勉強になりました。

全体を通じて、講師を目指す人を励まし、勇気づけ、育てようという愛情が読み取れる優しい本です。

2017年4月20日木曜日

1144:E14.「Six Sketches CD Pack (Book & CD) (Pearson English Readers, Level 1)」

6つの英語小話集です。

英会話のみで話が進行し、本当に簡単な英単語しか使われていません。

電車の中で車掌に切符の確認を求められたカップル。男性は「女性が持っているはずだ」、女性は「男性が持ってるはずだ」とあたふたと切符を探しますが見つかりません。やっとのことで切符を見つけると・・・

短いながらも、最後にクスッと笑える話です。

2017年4月19日水曜日

1143.「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ 」 三上 延

いよいよシリーズ最終巻。ベストセラーとなり、ドラマ化もされましたが、前作の出版から2年以上も経過しています。

そのため、以前の話を忘れてしまっているのではと懸念しましたが、本書中で過去のいきさつも説明されているのでスムーズに読めました。

本作はこれまでの日本の作家ではなく、シェイクスピアを取り扱っています。4冊のファストプリントを巡り、栞子の母と祖父との確執や、語られていなかった祖母の存在が明らかになります。

シェイクスピアに関するトリビアな内容ながら話についていくことが出来、とても楽しめました。

そして、エンディングのどんでん返しのトリック。とても素晴らしい大円団に鳥肌が立つほどでした。

本作でシリーズ完結ですが、アニメ化と映画化が決まったそうです。加えて、スビンアウト小説も出るそうなので、まだまだ楽しみです。

2017年4月18日火曜日

1142.「野望と先見の社長学」 佐藤 誠一

財務諸表から企業経営を考えるやり方が詳しく書かれています。

貸借対照表からこれまでの企業経営を振り返り、将来どうなりたいかを考えます。
そして、5年後の目標損益計算書をを作り、それに向けて経営していきます。

製造業の会社が題材とされていますが、それ以外の業種でも十分に応用可能です。

基本的な計算方法は難しくないのですが、実際にこれを作成するには慣れるまでは時間がかかると思います。

しかし、手を動かして苦労して作成していくなかで自社のあるべき姿を熟考できると感じました。

目に見えない企業の実情を可視化し、目標とする企業像へ近づけていく有効な方策だと思います。

2017年4月17日月曜日

1141:E13.「MUHAMMAD ALI PGRN1 (Penguin Reader Level 1)」 Bernard Smith

モハメド・アリがボクシングを始めたキッカケは、12歳の時に新品の自転車を盗まれ、その犯人を捕まえて叩きのめすためだったそうです。

18歳の時オリンピックで金メダルを獲得したものの、地元ルイスビルで人種差別が変わらなかったために、プロのリングで世界チャンピオンになることを決意しました。

私が子供の頃、モハメド・アリという名前に何も感じませんでしたが、「ムハンマド」=預言者という、非常にイスラム教色が強い名前だったということに気づきました。その名前に長年受けた人種差別に対する反発が感じられます。

3度も世界チャンピオンに返り咲きましたが、ダンスのような華麗なステップも蜂のような素早いパンチも、パーキンソン病で奪われていきました。

引退後は世界中の恵まれない子供のために働き、ボクシングの世界チャンピオンというだけでなく、福祉活動によっても歴史に名を残す偉大な人物となりました。


2017年4月14日金曜日

1140.「あのこは貴族」 山内 マリコ

私にとって全く知らない世界を見せてくれます。
日本の貴族社会の内実と、貴族同士の結婚。

華子は松濤に住む26歳の女性です。家は代々続いた整形外科を経営しています。そんな華子も30歳近くになり、結婚を考えていますがお嬢様として育てられた華子は一般の男性とは生活習慣も文化も全く噛み合わず、焦るばかりの日々が続き・・・

華子という名前が華族を暗示しているようです。本書を読むと普段は全く気づかないものの、実は今でも日本は階層社会なのだなと感じます。上位階層は住む場所も通う学校も限られており、その人脈で日本の政治や経済に大きな影響を与えています。

その中で育った華子と、地方から状況してきた美紀の対比から、「東京」というものを角度を変えて浮き彫りにします。

何不自由なく育つことの不自由や、育った地域や階層に関わりなく自分で途を切り開く女性の成長が描かれています。

2017年4月13日木曜日

1139:E12.「Penguin Readers: Level 1 RUN FOR YOUR LIFE (Penguin Readers, Level 1)」

Kimはリバプールに住む17歳の女性です。

Kimが所属するスペイン語のクラスでスペイン語のブラッシュアップのためにバルセロナへ出かけます。

恋人のDaveとバルセロナを散策していると市街地で怪しい男がゴミ箱に何かを捨てました。DaveがKimの静止を振り切り、それを拾うと何とドラッグでした。

KimはDaveとはぐれてしまい、怪しい男に付け狙われます。Kimは果たして逃げおおせるのか?

途中でマンガも差し込まれ話がとてもイメージし易いです。英単語がたったの300語なのにドキドキするスリラーです。

2017年4月12日水曜日

1138.「会議でスマートに見せる100の方法」 サラ クーパー

非常に面白い本です。

何にも考えていなくても、この本で紹介されている方法を実践すれば、確かに有能な人物と見られると思います。

日本ではこれらの行動はあまり見られませんが、外国ではこういう人がいるだろなと思いました。

著者はYahooやGoogleに在籍していました。これらの会社と日本企業を比較して日本人は生産性が低いとか、無駄な会議ばかりしているとか、自虐的に非難します。

しかし、本書の内容がYahooやGoogleで有効だったとすれば、やっていることは、どこもたいして変わらないじゃないかと思いました。

2017年4月11日火曜日

1137:E11.「Penguin Readers: Level 1 SPEED QUEENS (CD PACK) (Penguin Readers」 Rod Smith

3人の女性ドライバーの人生を描いています。

女性であるがゆえにレース界では偏見にさらされることも多かった3人ですが、自らの実力で結果を掴み、偏見を跳ね返していきます。

英語の学習とともに、女性の読者に対して自らの性別によって夢を諦めるなとの励ましを与えているように感じました。

2017年4月10日月曜日

1138.「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い」 神永 学


ANOTHER FILESシリーズは、心霊探偵八雲の本編シリーズのエピソードのような話です。

本編のような血筋が絡む血なまぐさい話が少ない軽い話です。

本編と ANOTHER FILESは時期が重なっているため、本編ですでに警察を辞めた後藤は、 ANOTHER FILESではまだ警察官です。

本作も、読みやすい文体ですらすら読めます。

しかし、描写が薄いわけではなく、情景もしっかり浮かび楽しむことができました。

1136.「マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕冲方 丁

シリーズ第三弾です。

カジノではバロットのテーブルのディーラが解雇され、新たなディーラになったブラックジャックの流れが変わります。

バロットはシェルの記憶が隠された4枚の百万ドルチップを手にすることができるのでしょうか。

最大かつ最強の敵、ボイルドとの凄惨な死闘の結末は?

スリルあり、アクションありの大円団。日本のSF小説の流れを変えた大作です。

2017年4月7日金曜日

1135.「たった一言で人生が変わるほめ言葉の魔法」 原邦雄

「ほめる」本は、最近、結構多いように思います。

本書はそれらの内容と大きく変わることはありません。

何か足りないということもなく、特段抜きん出ているわけでもありません。

読み終わったあと、人生が変わるほどのたった一言がどれだったのか、記憶に残っていませんでした。

だから、「魔法」というまでの印象でもありません。

著者の実体験をもとに語られているので分かりやすく、説得力はあります。

2017年4月6日木曜日

1134:E10.「Marcel and the Shakespeare Letters CD Pack (Book & CD)」 Stephen Rabley

使用されている英単語が300語にもかかわらず、しっかりとした文章で書かれています。

イラストもよく描けていて、話をイメージし易いです。

シェイクスピアが書いたとされる手紙を巡る争奪戦。

奪われた手紙を2匹のネズミが追いかけます。

読みやすく、話を追いやすいので英語学習に適しています。

2017年4月5日水曜日

1133.「大事なことに集中する―――気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法」 カル・ニューポート

「ディープ・ワーク」とは、自らが本当にやりたい意味あることに集中できる環境を作り、それに没頭することだそうです。

その対概念の「シャロー・ワーク」とは、あまり知的思考を必要としない補助的な仕事で、注意散漫な状態でなされることが多いそうです。

そして、このネットワーク時代で知的労働者は、ディープ・ワークをどんどんシャロー・ワークに変えています。絶えずメールをやり取りし、ふいに邪魔が入ってたびたび仕事を中断されます。

本書は、メール、SNS、ネットサーフィンなどのシャロー・ワークから離れて、じっくりと一人の時間を取って価値ある仕事を生み出そうという提案です。

ついつい、私自身、メール、SNS、ネットサーフィンで時間を浪費しがちなので、本書に書かれた方法でシャロー・ワークを減らして自分自身のコンテンツを創り出したいと思いました。

2017年4月3日月曜日

1132.「Penguin Readers: Level 1 THE HOUSE OF THE SEVEN GABLES (Penguin Readers, Level 1)」 Nathaniel Hawthorne

アメリカの古典で名作で何度か映画化もされているようです。

しかし、正直な話、ストーリーがよくわかりませんでした。

登場人物の名前がわかりづらく、人間関係も把握しづらいです。

単語自体は難しくないのですが、文章も読みにくい。

最後まで読みましたが、どこが面白いのか、さっぱり分かりませんでした。