2017年10月31日火曜日

1332.「やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」 アンジェラ・ダックワース

著者は才能が直接貢献を生み出していないことに気づき、研究の末、その秘訣は「やり抜く力」にあるとの結論に至りました。

物事を達成するには2段階あるそうです。
1.才能✕努力=スキル
2.スキル✕努力=達成

つまり、才能が乏しくても努力することでスキル化でき、スキルを使って努力することで達成することができます。

本書で述べられていることは、日本のことわざ
「継続は力なり」
「好きこそものの上手なれ」
を学術的に論説したものです。

日本人には馴染み深く、浸透している考え方ですね。

2017年10月25日水曜日

1331.「中国が反論できない 真実の尖閣史」 石 平、 いしゐ のぞむ

尖閣の日本帰属に関する論説の決定版です。

尖閣諸島に関する最古の記録は、明王朝の冊封使である陳侃(ちんかん)による1534年の公式記録「使琉球録」です。その中で、陳侃は琉球国職員に案内されて尖閣航路を東へ渡航したことを記録しています。

それまでは陳侃も福建省の地元民も琉球へ向かう航路を知りませんでした。行ったこともない尖閣諸島が支那に帰属するはずがありません。

尖閣諸島は、西洋の記録でも無主か琉球王国に帰属すると書かれています。琉球王国は、1609年に薩摩の統治下に入った列記とした日本国の一部です。
よって、尖閣諸島は日本の領土です。

著者はよくもここまで調べて、まとめ上げたものです。中国は本当に反論する余地がありません(でも、捏造するでしょう)。

この本を英語、中国語、韓国語に翻訳して世界中に拡散すべきです。それでも中国は尖閣諸島の占領を目論むでしょう。しかし、動かし様のない証拠があれば侵略の根拠がないので抑制になると思います。

2017年10月24日火曜日

1330.「のびのび生きるヒント」 武田 双雲

のびのび生きる「のびのび道」を教えてくれます。

1.のびのび瞑想
2.のびのびモード
3.のびのび言葉
からなる「のびのびメソッド」がのびのび生きるヒントです。

「のびのび道」でラクに生きていくために大切なのが、苦労と成功を混同しないこと。
「あの人は苦労してないから、うまくいかないんだ」と考えず、苦労と成功を切り離して考える。

今がうまくいってなかろうが、うまくいっていようが、のびのびとベストを尽くす。それが成功に近づく方法だそうです。

お金がなければ「お金がないからできること」を考えます。お金の問題は工夫次第でどうにか打開できます。

そして、お金をもらわなくてもこの仕事を続けたいと思える稼ぎ方が見つかれば、お金の流れは自然と向かってくるそうです。確かにそうかもしれないと最近思えてきました。


2017年10月23日月曜日

1329.「欧米の侵略を日本だけが撃破した」 ヘンリー・S・ストークス

日本人として生まれてきたことを誇りに思える本です。

私には、太平洋戦争は日本が中国を侵略するために起こした戦争だという潜在的な観念がありました。

しかし、それはWGIPによって刷り込まれた東京裁判史観であり、大東亜戦争は日本の自衛戦争だったと段々確信できるようになってきました。

朝鮮を併合したのは朝鮮半島がロシアに占領されるのを防ぐためであり、満州を建国したのは、満州に住む日本人となった朝鮮人を守るためでした。ところがこれが白人の権益を奪うものだと考えたロシアが中国共産党を使って支那との戦争に引き込んでいったと思われます。

著者は、この史実を韓国も中共も否定し、存在しない南京大虐殺や慰安婦によって貶めようとするのは、日本に対する嫉妬だと論じています。

神の子孫である天皇のもと、万世一系で2677年も続いてきた国家は、世界中で日本しかなく、近代化に成功してアジアで最初に先進国となったことが妬ましくて仕方がないようです。

日本の歴史に目を向けて、日本人であることに誇りを持ち、欧米に追従せずに、日本独自の強みを伸ばすことが現在の停滞から抜け出す鍵ではないでしょうか。

2017年10月19日木曜日

1328.「韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧」 宮崎 正弘、 藤井 厳喜

二人の碩学の対談集です。

今後、世界で起こる可能性の高いことは、

  • EUの解体
  • 北主導による朝鮮半島統一
  • 米中の衝突

そして、米国と北朝鮮が戦争になったとしても、中国は米国の力を削ぐために闇ルートから武器を供与し、作戦を遂行し、義勇軍を派遣するだろうとの読みです。

この危機に対して日本は憲法改正が必須となりますが、改正ではなく廃止として明治憲法に戻り、明治憲法を改正するという案が提示されています。その発想には驚きましたが納得のいくものでした。

また、アメリカ経済は自由経済といいながら実際は軍事産業の転用という話は、中野剛志さんも仰っていることです。日本の新幹線などの技術も大東亜戦争のときの技術者により作られたとのことで、現在軍事産業が弱い日本ではなかなか画期的な技術が生まれにくそうです。

短期の企業業績に左右されずに長期で革新的な技術を生み出すために、国による内需への投資が必要と思いました。

2017年10月17日火曜日

1327.「通州事件 日本人はなぜ虐殺されたのか」 藤岡信勝、 三浦小太郎

通州事件とは、1937年7月29日、北京東方20キロの通州で起こった、支那兵による日本人惨殺事件です。

通州に在住していた400人の日本人が遺留兵を守る任務を帯びていた地方政府の保安兵に突然襲撃され、225人が陵辱惨殺されました。

3000人の武装兵が日本人の家を襲撃し、家から引きずり出して全裸にしました。男性は眼球をくり抜き撲殺し内蔵を引き出しました。女性は強姦し陰部に銃剣を突き立て、妊婦の腹を引き裂いて胎児を引きずり出しました。

この事件は、日本軍の誤爆に怒った支那兵の反撃という説がありましたが、本書では2年前から計画された同時多発テロであることを証明しています。

通州事件は殆ど知られていない事実です。実際にはなかった南京大虐殺のプロパガンダで日本の評価が貶められようとしていますが、通州事件など実際にあった惨劇はしっかり伝えることで戦争における真実の日本を伝えるべきだと思います。


2017年10月12日木曜日

1326.「グローバリズム その先の悲劇に備えよ」中野 剛志、 柴山 桂太

グローバリズムは近年に起こったものではなく、第二次大戦前にも起こっていました。それにより金融恐慌が発生し世界的な不況を引き起こしました。

戦争中の戦時公債発行による需要喚起や、戦後の公共投資、労働組合結成、農協設立など社会主義的な施策により内需が重視され、景気も立て直して、国民も豊かになりました。

しかし、特に小泉内閣以降、竹中氏の構造改革によりこれらが悪とされ、公共投資は抑えられ、郵貯は解体され、農協も弱体化されました。法人税率は軽減され企業が利益を増やしても株主に分配されて労働者に分配されず、消費税率が引き上げられ、増えない給与で税金だけが上がるというダブルパンチとなっています。その結果消費が盛り上がらず、デフレが続いています。

これらの背景にはグローバリズムがあり、米国はTPPから脱退しNAFTAを見直し、英国はEUから脱退と、ナショナリズムに舵を切りましたが、日本はナショナリズムを勧める勢力がなくグローバリズムが更に推進されています。

「グローバリズム その先の悲劇に備えよ」というタイトルですが、その策は提示されずただ暗澹とした気分が残りました。

2017年10月11日水曜日

1325.「こうして歴史問題は捏造される」 有馬 哲夫

中韓二国との歴史問題(そもそも問題などないのですが)が解決しないのは、中韓では「反日」が「建国イデオロギー」だからです。

中華人民共和国は、中国共産党が中国国民党の内戦に勝利して大東亜戦争終結の1945年8月15日から4年後の1949年10月1日に建国されました。中国共産党は日本軍と交戦したことが殆どにありません。それなのに日本軍を打ち破って建国したと主張します。内部抗争ではカッコがつかないからでしょう。

大韓民国は、大東亜戦争終了後、アメリカとソ連が朝鮮半島に主権国家がないため、それぞれで北と南に分けて、上海で大韓民国臨時政府樹立したことがある李承晩を大統領に据えます。大東亜戦争当時、朝鮮は日本に併合されており日本軍としてアメリカと戦ったいました。朝鮮軍などなく、日本軍と戦ったことはありません。しかし、アメリカが韓国を建国したでは民族を鼓舞する歴史になりません。そこで、李承晩が捏造した抗日運動で日本軍に勝って、独立したという話を信じ込んだのです。

これらの話には根拠がありません。しかし、中韓にとっては証拠など必要ないのです。さらに、これらの話が架空であることを認めません。認めると「建国イデオロギー」が消滅してしまうからです。

こうして、歴史問題は捏造されていくのだということが良く分かりました。

2017年10月10日火曜日

1324.「R帝国」 中村 文則

実質的に一党独裁の国家「R帝国」。

B国に対し宣戦布告しましたが、無人機が戦闘の主役の時代、国民は戦争にどこか慣れてしまっています。

国民はスマホの発展形のような「HP」に情報収集を任せており、行動の判断さえも頼り切っています。

そんな中、Y宗国がR帝国の都市に進行し、国民を殺害しながら女性を強姦し、ついには原子力発電所を占拠してしまいます。

しかし、この侵攻はどこかがおかしい・・・

AI、移民、宗教、インターネット、格差社会、非正規雇用など現代の問題を極大化してその行き着く悲劇を際立たせています。

国家が国民を管理し、一部の人間の利権を守る。その手法は狡猾であり、殆どの人間は自分が操られていることに気づいていません。

この本を読むと、こういった手法は現代社会でも用いられ、自分も誘導されているのではないかと疑惑の念が浮かんできます。