2018年12月27日木曜日

1318.「50代のいま、やっておくべきお金のこと」 中村 芳子

なかなか実用的な本です。

特に、保険、住宅ローン、子供の教育資金については、とっても参考になりました。

一番の資産は、75歳まで働ける仕事だとわかりました。
収入額が多くなくても、生活費を稼ぎ続ける能力は大きな資産です。

それは、貯金を取り崩さないだけではなく、生涯生きがいを持つということで、健康にもつながると思いました。

2018年12月26日水曜日

1317.「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」 樺沢 紫苑

「朝の時間を大切に」
「メールなど考えない仕事は午後」
「ToDoリストに何でも書く」
「運動する」
といった他の本でも紹介されている内容(実際に巻末に参考図書リストがあります)を著者なりに少し味付けしています。

いい話ですがどこかで聞いたことがある内容で、真新しさはありません。

タイトルがちょっと大袈裟かな・・・

2018年12月19日水曜日

1316.「永遠に残るは(上): ―クリフトン年代記 第7部」 ジェフリー アーチャー

いよいよ最終章。

ハリーは女王陛下から爵位を授かるという名誉を受ける。

エマは家業であったバリントン海運をついに売却し、病院の理事長も退任したものの、サッチャー政権で保険副大臣に任命される。

クリフトン家に平和な時が訪れるが、好事魔多し。

順調に育っていると思われたジェシカが思春期を迎えて好奇心を押さえきれず・・・

2018年12月18日火曜日

1315.「安倍晋三の真実」谷口 智彦

安倍総理のスピーチライターである著者が安倍総理の人柄や人間関係を紹介しています。

かなり身贔屓な評価や著者の強い思い入れで多分に主観が含まれています。

それを差し引いたとしても安倍総理の人の良さや人間関係を大切にしている姿勢は伝わりました。

本書で評価されている安倍総理の業績は主に外交と国防です。これについては同意できます。

一方で、国内経済や社会保障については、農協解体、消費税率引き上げ、入管難民法改正、水道民営化など同意できない点も多いです。

とはいえ、これより良い政策を実行できる政治家が他に思い当たらないのが実情です。

2018年12月17日月曜日

1314.「自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング」 アラン・ピーズ、 バーバラ・ピーズ

現代版「思考は現実化する」というべき本です。

自分の希望を紙に書いて毎日読むと、なぜ希望が現実化するするのかを明確に説明しています。

リストは、A、B、Cの3種類作ります。
A:今の自分にとってもっとも大事だと思えること
B:今の自分にとって大事だが、決断前にもう少し考える時間が欲しいもの
C:挑戦してみたいがまだわからない、できたら達成したいこと

Aリストは期限を設けて、毎日読みます。そうすると自然とそれに関する情報が集まってくるそうです。

著者自身が破産してから復活するまでの実体験に基づいており、その体験談が最も面白く最も為になりました。

2018年12月12日水曜日

1313.「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」 西原 理恵子

「幸せは自分で取りに行ってください。」という言葉が著者が一番言いたかったメッセージではないかと思いました。

そのために大事なのは、「自分の幸せを人任せにしないこと」。

そのために、「ちゃんと自分で稼げるようになること」。

具体的には、食いっぱぐれないために、最低限の学歴を確保する。

できれば、資格もとってスキルアップしておく。

可愛さを追っていい男をつかまえても、その男が一生あてになるか分からない。

従順な嫁を演じても、使い勝手の良い女中になるだけ。

そうならないためには、自分で稼ぐ手段を持つことという考え方は、非常に力強く、実践的な方法論だと思いました。

2018年12月11日火曜日

1312.「にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え」 丸尾 孝俊、 吉本 ばなな

兄貴こと 丸尾 孝俊さんと吉本ばななさんの組合せはとても意外でした。

出版のために編集者がセッティングしたのかと思いましたがそうではなく、兄貴の本を読んだばななさんが兄貴のメルマガ会員になったことから、交流が始まったとのことです。

人気作家でも悩みはあるのだなと、当然のことですが改めて気づきました。

そして、その悩みに答えてばななさんからも信頼されるようになった兄貴は、これまで紹介のされかたが派手でしたが、考え方には嘘がないのだなと思いました。

兄貴は単なる商売上手な人ではなく、人間の機微や人生での成功法則に気づいた人なのでしょう。その人柄に興味を持ちました。

2018年12月10日月曜日

1311.「心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」」 枡野 俊明

心穏やかに過ごせそうな習慣が沢山紹介されています。

書かれている内容は、誰でもやろうとすればできることです。

ただ、これが出来ないのは自分の心の中に抵抗感があるからだと思います。

その心の中の抵抗感が自分の平穏さを妨げているのかも知れません。

考えを変えてこの習慣を受け入れるか、無理やりこれらの習慣を実行することで考えが変わるのを待つのかだと思いました。

2018年12月7日金曜日

1310.「アメリカの本気を見誤り、中国を「地獄」へ導く習近平の狂気」 石平

中国は、経済も治安も致命的に悪化しているようです。

それを武力統制と情報管理で隠してきましたが、米国の経済制裁でいよいよ最終局面まで追い込まれそうです。

この先向かうところは、人民からの搾取、外国企業の没収、他国への侵略とこれまでの歴史を繰り返します。

その局面で人民の暴動が起こり政権が倒されることすら有りえます。

最早、この経済破綻を挽回できる手立てはなく、後はいつバブルが崩壊するか、時間の問題のように思えました。

2018年12月5日水曜日

1309.「政治学者が実践する 流されない読書」 岩田 温

本の読み方や読むべき本を紹介することにより、周囲に氾濫する情報に流されないようになりましょうというのが、テーマだと思いました。

ただ、実際には、本を読むとこういう良い点がありますという読書のすすめに終止してしまっているように感じました。

思考の幅を広げたり、物の見方を多面化したりすることが目的のためか、紹介している本も、哲学書や文芸書が中心で、ビジネス書や実務書はありません。

こういう読書のやり方は、学生や学者といった学習する時間が沢山あり、学習することが目的である人には向いているのかもしれません。

社会人もこうゆう読み方が出来ればよいのですが、実務的な学習の方が優先順位が高く、こういう学習をするには時期を逸しているかな・・・

2018年12月3日月曜日

1308.「一等兵戦死」 松村 益二

昭和13年に刊行されたものの、GHQによって焚書にされた名著の復刻版です。

著者は、新聞記者でしたが支那事変に応召されて戦地へ赴きました。戦地で実際に体験したことを生々しくも時にユーモアを交えて描いています。

死体が浮かぶクリークから汲んだドブ水は沸かしてもとてもまずく、その水で炊いたご飯は臭くて食べられません。慢性的に下痢をしながらも、体調不良を口にせず戦場へ向かいます。あちこちに死体が散乱し、それを跨ぎながら行軍していきます。

支那兵は狡猾かつ残忍で、同じ民族の妊婦ですら陵辱して、手足を縛り、体を切り刻んで殺害して、全裸のまま放置します。戦時中に日本兵が日本人を惨殺して金や物を奪って逃げたという話を聞いたことがないのと対象的です。

頼りになるのは、食料を分け合い、互いの命を守りあった戦友のみです。しかし、その戦友の命も突然に奪われていきます。

本書を読むと日本人の義侠心の厚さと、日本という国の清潔さや美しさがよく分かります。

その日本国と日本人を守るために自らの命を犠牲にしていった兵士たちを侵略者だったように教えられ、その魂が眠る靖国神社を総理大臣が参拝できない現状を残念に思いました。