2020年8月30日日曜日

1414.「なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか」 野嶋 剛

 

一つのテーマなので、途中で飽きてしまうではないかと思ってましたが、とんでもない。最後まで集中して読めました。

武漢コロナ対策を、検疫と隔離という観点で分析したとき、日本は検疫で失敗しましたが、隔離で現場の多大な犠牲により抑え込みました。一方で台湾は検疫で抑え込んでしまったため、その後の経済復興で日本に大きく水を空けました。

これを支えたのが、台湾のインテリジェンスと戦略。武漢コロナに於いては世界一でした。一方、日本にはインテリジェンスも戦略もありませんでした。

台湾は中国に対する情報収集でも防御でも際立っていました。台湾と同盟を組むことで中国に関する情報収集の最善基地ができると思います。

日本の武漢コロナ対策は感染症の専門家ばかりで、公衆衛生の専門家が不在だったという視点が自分にはありませんでした。両者の違いも分かりませんでした。日本にも公衆衛生の専門家がいれば、検疫段階で押さえられたのではないかと思います。

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2020年8月24日月曜日

1413.「WHAT NEXT ─次に何が起こるか? コロナ以後全予測」 宮崎 正弘

 

世界各国、特に中国について最新の情報が披瀝されています。

ただ、話が散発的であまり纏まりがありません。そして、後半、主張が哲学的です。

著者の情報は信頼がおけ、中国の経済と政治体制が悪化の一途を辿っているのに、一向に共産党体制が崩壊しそうもないのが謎です。

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2020年8月21日金曜日

1412.「疫病2020」 門田隆将

 

厚生労働省の危機感の低さ、ウイルスに対する対応力のお粗末さに驚きました。

また、官邸も深い思慮があっての行動ではなく、厚生労働省の危機感の低さを前提に、観光業界への配慮、習近平来日に引きづられて、中国からの入国封鎖を遅らせ、春節による中国人観光客を大量流入させ、武漢ウイルスを蔓延させてしまいました。この罪は大きいです。

一方で中国は、この災厄を逆手にとり、人民の情報を収集するシステムを完成させました。ウイルスを沈静化させると共に、反習近平勢力までの抑制する体制を作り上げました。

毛沢東は朝鮮戦争で不満分子を戦場に送り込み、鄧小平はベトナム戦争で反対勢力の眼を背けたように、習近平は武漢ウイルスで人民の管理体制を創りました。

独裁体制が完成したようです。

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2020年8月19日水曜日

1411.「日本を貶める─「反日謝罪男と捏造メディア」の正体」 大高未貴

 

丹羽宇一郎、鳩山由紀夫、吉田清治、福田康夫、河野洋平。

これらの人たちは確かに日本を貶めてきましたが、この人たちの影響力は限定的です。この人たちは火種です。

本当に貶めているはの、これらの火種を大きくし世界に伝播させる名を知られていない人物です。彼らは、NHK、共同通信、ロイター通信に深く潜伏しています。

そして、日本に都合の悪いことは大きく報告し、良いことは隠す。情報を切り取り曲解させて日本を貶める話しを捏造します。

日本が誇りを取り戻すためには、これらのフェイクニュースに光を当てることが重要だと思いました。https://amzn.to/3iScJBF


2020年8月18日火曜日

1410.「影響力の武器 実践編[第二版]:「イエス! 」を引き出す60の秘訣」 ノア・J・ゴールドスタイン, スティーブ・マーティン他

「影響力の武器」に書かれた6つの原則を実践した実体験が紹介されています。

原則が効果的であることはよくわかります。

ただ、本書ではこの60の実体験について、原則の説明やその理由等が書かれていないので、ここから自分に応用するのはイメージがわきませんでした。

原則の根拠などは一作目にあたり、本作は一作目の参考とするのが良さそうです。

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2020年8月17日月曜日

1409.「中国はどこまで世界を壊すか」 石平 、 矢板明夫

天災、企業倒産、新たな疫病。

これらを解決しようとせず、目を逸らすために他国に戦争を仕掛けるのが中共の上等手段。

今回の武漢ウィルス、バッタの大群、ダム決壊で狙われるのは、台湾か尖閣か。

すでにインドと小競り合いが起こり、ブータンは侵入されています。

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2020年8月14日金曜日

1408.「アフターコロナ日本がリードする世界の新秩序」渡邉哲也 、 エミンユルマズ

 

コロナ災厄後、中国から日本企業の生産虚拠点が日本の戻り、香港の金融センターの機能の一部が東京に移れば、非常に日本の経済が活性化します。

中国へ集中していた金融資産が逃げ出した場合、安全な日本株に流入するだろうとの予測である。

日本は、失われた30年と言われ、この平成の時代は日本人にとって悪夢と考えられていたが、著者によれば種まきの時代であり、この種が芽吹き、繁栄するという明るい見通しに読んでいて、とても心が明るくなった。

ただし、この好機も中国に利用されてしまうとこの好機を失ってしまうので、親中勢力をうまく押さえ込めるかが大事だと思いました。

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2020年8月13日木曜日

1407.「聖なるズー」 濱野 ちひろ

ズーフィリア(動物性愛者)という殆ど語られたことがないタブーにスポットを当てた画期的な本。

だだ、ドイツ国内のみの、それも殆どゼータという一団体を中心とした20人との面談だけなので、ズーフィリアを一般化するには根拠が乏しいを思います。

ズーフィリアといっても常に動物とのセックスを求めているわけでもなく、自分が愛した特定の動物とまれにセックスをしいているようです。

哲学的な要素も含まれていますが、セックスは根源的にその種の繁殖行為で、種の存続のために快感が備わっていると思います。種の存続行為に様々な意味づけをして哲学することに意味があるのでしょうか。

また、ズーフィリアのセックス観を著者への性暴力に引き付けて考察したいようでしたが、殆ど両者に関連性を見い出せませんでした。

2020年8月12日水曜日

1406.「地上最強の男:世界ヘビー級チャンピオン列伝」 百田尚樹

506ページという長編ですが、飽きさせずに最後まで読ませます。

ボクシングの創生期からモハメド・アリまで、ヘビー級チャンピオンの成功と没落が描かれています。

ボクシングに限らず、黒人の地位向上の歴史でもあります。

本当によく調べられていて、ボクシングに詳しくなくても面白く読めます。

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