2021年8月16日月曜日

1480.「東京藝大で教わる西洋美術の見かた (基礎から身につく「大人の教養」) 」佐藤 直樹

名作が描かれた背景や、影響を受けた画家との関連性が面白いです。

絵を並べて比較したり、一部を拡大したりして解説しているので理解しやすいです。

かつて見たことがある絵もあり、その解説を読むにつれ、そういう意味があったんだと感動しました。

非常に読み応えのある一冊です。

2021年8月11日水曜日

1479.「放射能と原発のこれから――武田先生、どうしたらいいの? 」武田 邦彦

福島第一原発事故の本当の影響は恐ろしいから発表しないという理由は本当かなと思いました。放射能の危険性を警告する内容で納得はできるのですが、非常に不安を煽っており、最後の結論は曖昧です。

福島県のがん発症者はチェルノブイリ以上になると予言していますが、現在、そのようにはなっていません。

そして、「がんにならないためにはどうすればいいのですか?」という問いには、

「栄養のバランスがいい食生活をする」。

そりゃ原発の本の答えではなく、健康の本の答えと一緒じゃないですか。そして、栄養バランスに気をつければよいのであれば、原発事故を基因とするがん発症への影響は、重大ではないのではないかと思いました。

また、フランスの原発は安全だけど、日本の原発は危険だと言っているようにも読めました。

1478.「GHQ焚書図書開封4 「国体」論と現代」 西尾 幹二

第4巻のテーマは、「国体」。

「国体」とは、日本国のあり方。非常に難しいテーマです。

私なりの理解だと、「神々が日本という国を産み、その日本を産んだ神様を先祖とする天皇が統治する国のあり様」です。

神話から伝説、そして歴史が現在まで繋がる世界で唯一の国という、この国の有り様が「国体」だと思います。

日本人は神々の子孫であるので、神々に守られているため、神社に行ってお願いをする必要はなく、感謝だけすればよいという考えがよく分かりました。

また、戦前には「天皇制」という言葉はなく「皇室」だけでした。コミンテルンに「モナーキー(君主制」を撲滅せよ。」と命じられた日本共産党が「モナーキー」を「天皇制」と翻訳して密かに使っていたことを期限とするそうです。

ですから、日本は「天皇制」という制度を選択したわけではなく、元々「皇室」を戴く「君主制」の国体であったということでしょう。


2021年8月9日月曜日

1476.「朝日新聞の黙示録 歴史的大赤字の内幕」 宝島特別取材班

問題は、フェイクニュース、反日報道、倒閣活動といった社会に害をなす行動と押し紙で水増しして販売店を苦しめ広告費を稼いできたという経営体質にあると感じました。

記事は左傾化していますが、その根源は自らを正義と盲信する一部の左傾化社員で、それが吉田清治の虚報や吉田調書の捏造となってしまいました。

もはや売上減に対応した組織改革は望めず、不動産収入と高校野球頼みというところでしょうか。

2021年8月8日日曜日

1475.「八月の銀の雪」 伊与原 新

様々な自然科学の話を人間関係の小説に仕立てるという非常に珍しい作風です。

「鉄の雪」、「クジラの歌」、「風船爆弾」など、いままでふれたことのない科学知識なのですが、難しいことが易しく説明されており、何とかついて行けました。

2021年8月6日金曜日

1474.「汚れた手をそこで拭かない」 芦沢 央

イヤミスの短編集です。

最初に嘘をついたことから、それを取り繕うために段々と絡み取られれていきます。

面白いですが、そんなに嫌な気分にまではなりません。

主人公の自問自答が長いのですが、人間ってそんなに色々と考えるかなぁと思いました。

2021年8月2日月曜日

1473.「稼ぎ続ける力: 「定年消滅」時代の新しい仕事論」 大前 研一

政権批判の内容は、左翼系新聞の主張の引き写しなので政治の見識はあまりないと感じました。

「50歳までに出世していなかったら、もうその会社で出世する見込みはほぼない」とは、そのとおりだと思いました。私は30歳後半でそう思い退職しました。

殆どの人がそうなる現状では、50歳以上で稼ぐ力を身に付け、60歳、70歳でもキャッシュを得ることが重要です。

また、シニアの起業は一人で無借金というのは現実的なアドバイスだと思いました。