2014年4月9日水曜日

309.「ケースブック 経営戦略の論理 〈全面改訂版〉」 伊丹 敬之

姉妹版の「経営戦略の論理」という論理編の理論をケースに落とし込んだものです。AKB48からトヨタまで幅広いケースが紹介されています。

ただ、気になったことは、「基本情報が週刊誌等中心であること」と「良い点しか書かれていないこと」です。週刊誌等の記事にする段階ですでに情報にフィルターがかかっていて、後付のよい話しか載っていない可能性があります。また、ケース自体良い点ばかり列挙されていますが、問題点も必ずあるはずです。

大企業のケースが殆どであるため、これを読んで個人的に応用できるというものではありません。ビジネスモデルを自分に沢山ストックして、何かの時にアイデアとなるという効果が期待できます。



2014年4月8日火曜日

308.「創造のちから―「不思議な企業」林原の発想」 牧野 昇

林原は、大企業ができないものを創りだすということに特化し、量産や全国販売などは、大企業に任せて共存共栄を図っています。量産、販売体制を整備することは、そのまま企業規模の拡大を意味します。

大勢の技術者を雇うことはできるようになりますが彼らのエネルギーの大半は、消費者からのクレーム対応等、目の前のことに向けられてしまいます。

また、工場ラインの莫大な設備投資等のコストなど、会社が大きくなればなるほど、それを維持していくための経営も大変な労力を要することになるのです。
そのために、林原は研究開発に特化したマネジメントに専心し、得意なことは得意なところに任せています。

林原社長の
「会社のなかでうまく人と接していくためには、仕事のこと以外はお互いに立ち入らないようにすることを心がけるかとが重要なのです。」
と言います。
それは、
「お互いに共通点だけ接して、他のことに立ち入らないようにすれば、たいていのトラブルは回避できます。」
という処世術です。確かにその通りだと思いました。


2014年4月7日月曜日

307.「少年弁護士セオの事件簿 (2) 誘拐ゲーム」 ジョン グリシャム

シリーズ第2作目。
前作と同水準の面白さです。

1作目に登場したエイプリルが突然失踪し、セオがその行方を追います。
1作目でエイプリルが悩んでいたことが事件の発端となっているので、このシリーズは当初からシリーズ化の予定でスタートしたことが伺えます。

iPadを持っている子が仲間内で一目置かれていたり、追跡手段にFacebookが使われたりと、現代のアメリカの風習がよく現れています。

司法取引や、刑務所が州ごとに運営され囚人の移動も可能であることが興味深かったです。



2014年4月6日日曜日

306.「これだけ! プレゼンの本質」 野村 尚義

著者は、プレゼンテーション専門のコンサルタントです。
研修でつちかったノウハウを惜しみなく公開しています。

本質というタイトルだけあって、プレゼンテーションの根本要素を詳しく解説しています。

具体的ノウハウは、「モノマネ」と「シート」だけと少し寂しいです。
しかし、このシートを埋めることができれば、効果的なプレゼンができると思います。

2014年4月5日土曜日

305.「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」 川口 マーン 惠美

ドイツとの比較文化論です。
「8勝2敗」とあるので、テーマが10個あるのかと思いましたが違います。

領土問題について
「領土問題というのは、実効支配をした者が勝つということだ。」
という指摘は、正しいと思いました。

韓国は竹島を、ロシアは北方領土を返還しないと思います。韓国が再度経済破綻し、日本の経済的援助なしには立ち行かなくなったときくらいしか、可能性がないと思います。

そのためには、日本は経済的に豊かであり続けなければなりません。

また、尖閣諸島についても他国の実効支配を防がなければなりません。

いずれにしても、強い軍備が必要と考えます。
日本が軍備強化をすると軍国主義になるという意見もあります。
しかし、その可能性は低いと思います。
なぜなら、現在では他国に進出するメリットが少ないからです。

太平洋戦争では、資源と市場の確保が目的でしたが、現在では、植民地化しなくても、資源は輸入できるし、製品は輸出できます。
それよりも、他国に進出して統治したり、社会基盤を創ったり、反日勢力と抗争するデメリットの方が大きいからです。


2014年4月4日金曜日

304.「空の中」有川 浩

著者の2作目。2作目にして 537ページもの長編を世に出せるのは、出版社からの信頼が厚かったからでしょう。

物語は、著者の出身地である高知県の沖合から始まります。
上空2万メートルで新型旅客機とF15が立て続けに爆発します。その事件により、それまで存在を知られていなかった生命体(白鯨)と人間との共生が問題となります。

他の個体を持たなかった白鯨が分裂することで集団の概念。人間が当たり前に生存の前提としていたこの概念と、集団を統制するための「多数決」等の手段が、本当に適切であったのかという根源的な課題に直面します。

個と集団についても考えされられる作品でした。


2014年4月3日木曜日

303.「塩の街」 有川 浩

著者のデビュー作です。

人間が突如塩の柱と化す「塩害」。
すごいプロットです。

原因もわからず、人間が塩となっていきます。その世界の中で、人々が平和の時には気づかなかった大切なものに気づいていく。

それは、好きだった人への「想い」。想いが叶えられない人は想い出として慈しみ、まだ時間が残されている人は、その想いを不器用なやり方で遂げていく。

世界は、塩害以前とは様変わりしてしまったが、塩害をキッカケに自らの想いを明確にした人は、それが叶っても叶わなくても、たくましく生きていくという点に希望を見ました。


2014年4月2日水曜日

302.「反論の技術―その意義と訓練方法」 香西 秀信

「論理的」とは、異なる立場の論者による批判に対して隙が無いということである。

非常に分かり易く、納得がいく定義です。


一番よく思考を助ける言葉は、

  • 「これに対してある人は・・・」(そこに反対説が入ってくる)
  • 「なるほど・・・」(そこで譲歩する)
  • 「しかし、・・・」(そこに判定を下す)

という3つの言葉だそうです。

この他にも、役立つ方法が沢山あり、勉強になりました。


2014年4月1日火曜日

映画「ゼロ・ダーク・サーティ」

ビン・ラディン暗殺の舞台裏を描いた映画です。

テロリストのリーダーとはいえ、一人の人間の暗殺を世界中が望んでいたかのごとく描写する米国中心思考に疑問を持ちました。

また、暗殺からこんなにも短期間で映画化する商業主義にも違和感を感じました。

暗殺にあたり、パキスタン政府には無断で急襲し、パキスタン軍が近づいてくると慌てて逃げ出すというのは、他国の国権をどのように考えているのでしょうか。

もし、ビン・ラディンが日本に潜伏していても日本政府には無断で攻撃したでしょう。まあ、日本政府に伝えてたとしても、見て見ぬふりをしたでしょうが・・・。

301.「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」加瀬 英明 (著), ヘンリー・S・ストークス


ルーズベルト政権が日本に敵対する政策を最初に打ち出したのは、1936年。真珠湾攻撃の5年前です。

1931年に満州事変が勃発しました。満州は万里の長城の外にあり、満族の地であったため、中国の一部ではありませんでした。しかし、ルーズベルトは、日本が中国を侵略したとみなしました。

1937年に中国共産党の挑発による盧溝橋事件をきっかけに日華事変が起こります。しかし、日中が宣戦布告を発したのが1941年12月ですから、1937年時点では、戦争ではなく、事変でした。

アメリカは中国を巨大な市場とみていましたが、第一次世界大戦による国民の厭戦感からなる孤立主義により、参戦できませんでした。そのため、アメリカは中国を支援するために、アメリカの軍人を義勇兵と偽り中国に送り込み、日本を空爆することを計画していました。

ルーズベルト大統領が日本を戦争におびき寄せた本当の理由は、ヨーロッパ大陸を制圧していたドイツと交戦中のイギリスを救うため、日本から開戦させることで参戦の世論を作り、日本と戦争することで、ヨーロッパの戦争にも参戦できるようにすることでした。

「連合国は極東軍事裁判で、日本が侵略戦争を行ったことを歴史にとどめることによって、欧米列強による侵略を正当化し、日本に過去の罪悪の烙印を押すことが目的だった。」ラダピノト・パル判事

白色人種は、世界各国を植民地化し、資源、金、奴隷を支配していました。日本は有色人種として、日露戦争や満州事変により、この構図を壊してしまい、さらに支配されていた有色人種に勇気を与えてしまいました。白人支配維持のために、日本を叩いて、極東軍事裁判で罪悪感を植え付けたうえで非軍備化して白人社会に逆らえないようにすることが目的だったのかも知れません。