2018年9月19日水曜日

1274.「事業性評価と融資の進め方 =取引先の強みを伸ばし資金需要を発掘する」吉田 浩二、 澁谷 耕一

難しいタイトルですが、なかなか面白かったです。

新入行員向けに書かれた本のようです。

クライアントのビジネスを把握するために、一枚のシートを作ることを提案しています。フレームはSWOTと5Focesという、コンサルティングの古典的なフレームです。

書くのに結構時間がかかるため、取引額が大きく、これを作ること自体が仕事となる、金融業やコンサルティング業になるでしょう。

こういうシートを作ることで、顧客のビジネスを理解できるので、とても有益だと思いました。

2018年9月18日火曜日

映画58.レスラー

1980年代に人気レスラーだったランディーも、20年後は年老いたレスラー。週末の試合だけでは生活できず、平日のスーパーのアルバイトで糊口をしのいでいます。

ある試合後、心臓発作を起こしバイパス手術を受けます。プロレスを禁じられたランディはスーパーの仕事をメインにするが、家族もなく強い孤独感にさいなまれます。

それまで疎遠だった娘と関係を改善し、馴染みのストリッパーと家庭を持とうとするがいずれも失敗します。

行き場を失ったランディーは、命をかけてでもプロレスラーとして生きるしか生き甲斐がありませんでした。

仕事の成功と引き換えに家族をないがしろにした結果、仕事で成果が出せなくなったときには、周囲には誰もいないという、誰にでも起こりうるテーマをしみじみと考えさせてくれます。

2018年9月6日木曜日

1273.「追風に帆を上げよ(上): クリフトン年代記 第4部」ジェフリー アーチャー

あらすじを書いてしまうとネタバレになってしまうので伏せますが、衝撃の展開でした。

前半は不安が安堵へ、中盤はドキドキがスカッと、後半は天国から地獄へ。

何度も暗示されていた伏線が予想を超えた最悪の形で現れます。

読んでいる側も深い失望に襲われました。

この結末は止めて欲しかった・・・

2018年9月5日水曜日

1272.「日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方」 田村 賢司

永守社長が東京の職業訓練大学校を卒業して、三鷹にあるティアックに入社したことを知り、私の地元に近いので驚きました。

M&Aの秘訣は、買収先の社員のやる気を出させ、経費を削り、業務改善をする。言葉にすると普通ですが、これを徹底してやっているので、これなら黒字化するのも当然だろうなと感じます。

この徹底した永守イズムはグループ全社に浸透し、各社のプロパー社員でうまく運営できています。

永守会長が去った後、永守会長の原体験が失われれば、仕組みが形骸するのかどうか、気になります。



2018年9月4日火曜日

映画57.「銀魂」

人気漫画の実写化ということですが、読んだことがないので全体の設定が今一つよく分かりませんでした。

長い連載の中の一部の話を映画化したような気がしました。

何となく設定が「るろうに剣心」に似ているなと感じました。

映像が綺麗でアクションシーンも迫力があります。

橋本環奈さんが鼻をほじったり、白目をむいて変顔したり、ゲロはいたりと、こんなにイメージを崩していいのかなと思えるほどの好演です。

バカバカしい内容ですが、結局、最後まで楽しく見てしまいました。

2018年9月3日月曜日

1271.「私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた」 石平、 矢板 明夫

中国生まれで日本に帰化した作家石平氏と、中国残留孤児2世として育った産経新聞記者の矢板氏の対談です。

共に中国で生まれ育ったために、1970~80年台の中国の実態がよく分かり、非常に興味深いです。

文化大革命で3000万人が死亡したにも関わらず、2人は「中国が世界で一番幸せな国だと思って」いました。物凄い情報統制と洗脳教育です。

そういう全体主義の国が日本の隣国であることを忘れてはいけないと思いました。

2018年8月31日金曜日

1270.「アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者」 中島 真志

仮想通貨の展望は暗いが、ブロックチェーンの展望は非常に明るいそうです。

仮想通貨は、コンピュータ演算でマイニング(採掘)して、それを市場で売買し、購入者が保有するという仕組みです。

マイニングファームは上位13社でマイニングの約80%のシェアを占めており、このうち10社の中国企業が約68%のシェアを占めています。

仮想通貨のアクティブなユーザー数は、世界全体でも10万人程度。上位3%の保有者がビットコインの97%を保有しています。中国の取引所における取引高が世界の全取引高の93%を占めています。

つまり、「中国人がマイニングして、中国人が売買し、中国人が保有するビットコイン」です。

しかし、採掘残高とマイニングの報酬減の問題から、このバブルも弾けてしまいそうです。

一方、仮想通貨を成立させるために生み出されたブロックチェーンですが、他の金融取引にも転用できるため主従逆転し、今や非常に有望な技術だそうです。特許も数多く出願されており、日本企業も何とかこの技術をリードしてもらいたいです。


2018年8月30日木曜日

映画56.「キューティ・ブロンド」

エル・ウッズは、ブロンドのパーティーピープル。学校の人気者で、イケメンで家柄の良いワーナーと付き合っています。

しかし、ワーナーはハーバード・ロースクールに進学することになり、頭のいい女性と婚約してエルを振ってしまいます。

エルは、何とかワーナーの気持ちを引き戻そうと、猛勉強の末、ハーバード・ロースクールに入学するのですが・・

単なるおバカのコメディ映画かと思っていましたが、大間違い。エルは法律を勉強するうちにその面白さに取りつかれ、人間的に成長していきます。スカッとするヒューマンドラマです。

2018年8月29日水曜日

映画55.「きっと、うまくいく」

原題は、"3 idiots"(3バカ)。

インドの超名門大学ICEに、ランチョー、ファルハーン、ラジューが入学します。ICEは学長が定めた厳しい規則で学生はがんじがらめです。

ランチョーはそんな規則を次々に破っていき、ファルハーンとラジューは、ランチョーに巻き込まれていくコメディーです。

コメディーながらも、きっとうまくいく(All is well.)や、自分のやりたいことをやれというメッセージがとてもよく伝わります。


ギャグも笑えますが、ランチョーの本質にある優しさにホロリとさせられます。


大学卒業と同時に行方をくらましたランチョーが10年後どうなっているかというミステリーも同時に進行し、最後のどんでん返しでスッキリする、本当に面白い映画です。




2018年8月28日火曜日

1269.「ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで」 真梨 幸子

デパートの外商を舞台にしたイヤミス(嫌なミステリー)です。

外商とは、店舗で販売するのではなくお得意様に直接出向いて商品を売る仕事です。

本書では、外商担当者はお得意様の要望にNOと言わず、何でも応えていきます。

そのお得意様はお金は持っているものの、感覚が世間の常識からはずれています。

その狂った要望に応えながらも、最後は結局売り上げに繋げているところが面白いです。

短編を連ねた連作ですが、それぞれの登場人物が絶妙に関係しているところが、著者にとっては大変でしょうが、話に深みをもたせています。