2019年8月31日土曜日

1370.「いるいないみらい」 窪 美澄

子供がいるみらい、子供がいないみらい。
子供が好きでない30代女性たちの子供を持つか持たないかをテーマにした短編小説です。

連作が上手な著者ですが、一編だけ関連性がありますが、連作ではありません。

女性の性を鋭く描いて衝撃を与えることがうまい著者ですが、本作は母性がテーマのため、インパクトは強くありません。

それでも、子供を持ち育てていく夫婦の有り様を自分にも重ね合わせて、考えさせられました。

2019年8月29日木曜日

1369.「令和をダメにする18人の亡国政治家」 乾 正人

18人とありますが、個別に説明していないので、18人いたのかはわかりませんでした。

そして、小物の政治家も取り上げているので、全員がダメにするほどの影響力があるようには思えません。

それでも、日本の政局を混乱させた小沢一郎氏、中国の天安門事件を反故にした宮沢喜一氏、韓国にたかりの証拠を与えた河野洋平氏は、本当に令和をダメにする亡国政治家だと思いました。

2019年8月27日火曜日

1368.「中国大自滅 世界から排除される「ウソと略奪」の中華帝国の末路」 渡邉哲也 、 福島香織

中国の民間企業が2018年の上半期に504万社倒産したそうです。2018年3月の企業数が3100万社ですから、6社のうち1社が倒産しました。これはバブル崩壊と言えそうです。

バブル崩壊と並行して起こるのが金融危機であり、通貨が暴落して輸入が困難になります。ある程度の人民元安でしたら、輸出に有利に働きそうですが、暴落するとインフレが急激に進むのではないでしょうか。そうなると、人民の不満が高まり、不満が共産党に向かうかもしれません。

アメリカは中国の人件費が安かったから投資し世界の工場としました。それが人件費が上がったから工場として魅力がなくなりました。

人件費が上がり購買力が上がったので世界の市場として物を売ろうとしました。ところが法規制により資本の規制を行い、技術情報の開示を要求し、情報を盗んで知的財産を抜き取りました。

そうやって研究開発費がかからなかった製品を、通貨を管理することで安くアメリカへ輸出しました。さらに気づいてみれば、インターネットのインフラを世界の40%まで押さえるようになっていました。

これでは、アメリカも腹を立てずにはいられません。

世界が事実上、アメリカと中国の2大勢力に分かれたとき、日本はどちらの側につくのか、どちらにつくにしても軍備を持たずにやっていけるのかなど、国家としての長期計画が必要です。

2019年8月14日水曜日

1367.「暴力が支配する一触即発の世界経済」 猫組長

著者は経済評論家ではないので、自分の体験を元にした大まかな経済が語られるのかと思っていました。

ところが、並の経済評論家を遥かにしのぎ、かつ、普通の人が体験できない経験を交えて語られる経済は非常に緻密な内容でした。

しかも、経済だけでなく近代の日、米、中、ロなどの歴史や政治にも触れられており、非常に厚みのある話となっています。

ここまで、様々なテーマに問題意識を持って調べ上げていることに驚愕しました。

2019年8月13日火曜日

1366.「日本の異国: 在日外国人の知られざる日常」 室橋 裕和

日本に流入してきた外国人達の知られざるコミュニティが描かれています。

リトル・マニラ(竹ノ塚)、リトル・ヤンゴン(高田馬場)、リトル・インディア(西葛西)など日本で異国が体験できます。

一方、西川口、新大久保などは異国人が多くなり、日本人と軋轢を起こしている地域もあります。

日本の人手不足を外国人で埋めようとするのは愚策です。日本人がやりたがらない仕事を外国人に低賃金、無保険、悪環境でやらせることは形を変えた奴隷とも言えます。

では、社会保障を与えるとすれば、それは外国人の日本の社会インフラのタダ乗りです。

賃金を上げて、もっと日本人が働きやすい環境をつくった上で、それでも人手不足であれば、きちんと労働ビザをとった外国人に、日本人と同賃金で働けるようにはできないものでしょうか。

2019年8月7日水曜日

1365.「ヤキトリ2 Broken Toy Soldier」 カルロ・ゼン

ヤキトリ(傭兵)のアキラ達K321は、惑星バルカを訪問する外務氏族の特使閣下の護衛に同行します。

護衛と言えども、全く危険のない任務で単なるかざりという触れ込みで、ヤキトリ達には重火器は渡されません。

しかし、パプキンは、何故か、アキラ達に持ちうる限りの重装備を与え、バルカに送り出しました・・・

商連が支配する宇宙で従属する惑星の反乱や、商連内での氏族の権力争いなどが詳細に描かれています。

2019年7月26日金曜日

1364.「武器になる情報分析力」 上田 篤盛

情報分析に関する教科書のような本です。

情報分析について、幅広く包括的に、かつ詳細にかかれています。非常に勉強になることは間違いありません。

著者が言うように、マニュアルは読むだけでは駄目。実際に実践しなければ身につきません。

ただ、本書の内容は一人でやるにはハードルが高いです。手法が難しく、沢山あるため、時間がかかり過ぎてしまい、モチベーションを上げにくいです。

そのため、手法の全てではなく一つだけでもやってみると良さそうです。

更に言えば、自分なりの簡単な情報分析手法を編み出すのが一番よいと思いました。

2019年7月25日木曜日

1363.「日本が危ない! 一帯一路の罠 ―マスコミが報道しない中国の世界戦略」 宮崎 正弘

一帯一路は貿易の円滑化が目的ではなく、途上国の領土略奪が目的であることが明らかになってきています。

貧困国にインフラ開発を持ちかけ、返せるはずのない金を貸し付ける。中国で有り余っている材料と労働力を持ち込むため、途上国の雇用も消費も生まれません。

そして、借入金を返せなくなると、借金をかたにかつての香港のように数十年の租借地にして、軍事拠点として使用します。まさにサラ金です。

しかし、日米がAIIBに関わらなかったために資金がショートし、プロジェクトは次々に中断しています。

そして、一帯一路が占領政策であることが知られてしまい、マレーシアなどからキャンセルされてしまいました。

だが、未だにイタリアのように一帯一路を歓迎している国もあります。警戒が必要です。


2019年7月24日水曜日

1362.「財務諸表は三角でわかる 数字の読めない社長の定番質問に答えた財務の基本と実践」 大久保 圭太

厚くない本ですが、内容が非常に充実しています。

図も多く、とても分かりやすいです。

複式簿記の知識がなくても理解できます。

しかも、財務諸表の読み方にとどまらず、経営改善まで勉強できます。


2019年7月19日金曜日

1361.「米中壊滅」 加藤 鉱, 宮崎 正弘他

本書によれば、中国経済が壊滅するプロセスは次のとおりだそうです。

1.退役軍人が引き起こす反政府暴動
退役軍人は5,7000万人いて、再就職できた人数は500万人。それ以外は貧しい生活をしているからです。

2.不動産価格暴落による民衆の暴動
上海株下落に続いて不動産価格が暴落すると民衆の怒りが爆発するからです。この暴落を補うのが対米貿易と海外からの直接投資ですが、米中貿易戦争により、それらも望めません。

この中国経済の壊滅により、多額の損失を負う日本企業のトップ10は、野村證券、日立建機、ファナック、村田製作所、ローム、シャープ、資生堂、ダイキン工業、王子製紙、伊藤忠だそうです。日本経済の屋台骨を支える大企業です。

さらに、日本電産、京セラ、ブラザーも大きな傷を負うそうです。

ソフト・ランディングは難しそうで、これに備えるのも困難です。これ以上、中国市場に投資することなく、徐々にでも撤退を進めるべきと思いました。