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2016年7月14日木曜日

966.「カエルの楽園」 百田尚樹

全くの作り話ですが、真実の物語です。

平和で豊なツチガエルの国「ナパージュ」。

その隣には凶悪なウシガエルの国があり、毎日、他のカエルを食べています。

ツチガエル達は、大昔にウシガエルと争っており、自分達の本性は残虐なものだと信じています。そのため、イーグルに定められた「三戒」により争いを禁じており、「三戒」があるから平和でいられると信じています。

ある日、「ナパージュ」の南の崖をウシガエルがよじ登り、遂には「ナパージュ」の土地に入り込んでくるのですが・・・。

自虐思想を訴えるデイブレイク、ウシガエルと仲良くしようと叫ぶフラワーズなど、非常に口がうまく、自分達の予想が何度外れても、うまく言いくるめていきます。

現代の東アジア情勢を暗示し、将来に警鐘をならす警告の書です。

日本がナパージュにならないよう、各人がしっかりと自分で考える必要があると思いました。



2016年1月11日月曜日

819.「平和の敵 偽りの立憲主義」岩田 温

「この第9条の討論の中においてはっきりしたことは、すなわち自衛権をわが国が棄てたということである。自衛権がないわが国の民族、これの独立さえ棄てよということが、この条項の中にはいっている。われわれ共産党はこれに対して徹底的に反対した。」
野坂参三日本共産党第一書記 1946年12月17日 衆議院本会議

「憲法第9条を守れ!」と叫ぶ日本共産党ですが、実は日本国憲法の成立過程において、第9条に対して、「徹底的に反対」していたのですね。非常な驚きです。

そして、その主張内容「自衛権をわが国が棄てたということである。自衛権がないわが国の民族、これの独立さえ棄てよということが、この条項の中にはいっている。」は、保守派ですら言い淀むような正論です。

「この憲法の規定は、たとえどのような理屈をならべようとも、相手側から仕掛けてきた攻撃に対する自己防衛の冒しがたい権利を全然否定したものとは絶対に解釈できない。」
ダグラス・マッカーサー 1950年1月1日 「日本国民に告げる声明」

日本国憲法を作った側のマッカーサーですが朝鮮戦争を体験して、憲法の内容を失敗したと思ったのではないでしょうか。

マッカーサーの目論見は、日本を弱体化させ農業国にしてしまい、もはやアメリカに逆らう国などない世界で日本の防衛はアメリカが軽く賄えるということで非武装中立の憲法を作ったのではないでしょうか。

ところが、朝鮮半島は古来より、ロシアと支那によって狙われ続け、朝鮮は事大主義のため安定しないという地域です。

朝鮮戦争を指揮したことで、朝鮮半島の不安定さや危険さが身に沁みた分かり、日本に防衛力が不可欠であると思い至ったのでしょうか。



2015年12月30日水曜日

807.「日本人を狂わせた洗脳工作 いまなお続く占領軍の心理作戦」 関野通夫

WGIP(War Gilt Information Program)とは、GHQによる「戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝広告」です。

WGIPについては、その存在が疑問視されていました。果たして、単なる陰謀論か、それとも恐るべき洗脳計画なのか。

著者は、国会図書館の膨大な資料のなかから、WGIPに関する資料を発見し、本書を表しました。

一般命令第四号 マッカーサー総司令部(GHQ)1945年10月2日
「各層の日本人に、彼らの敗北と戦争に関する罪、現在の窮乏に対する軍国主義者の責任、連合国の軍事占領の理由と目的を、周知徹底せしめること」

これがWGIPの目的です。すべての日本人に敗北感と罪悪感を植え付けることを目的としています。そして、その手法の一つが極東国際軍事裁判です。

Ⅰ. 背景
公式の定義により、日本人の戦争犯罪は、下記3分類に分類される。
A. 国際条約、協約あるいは保証に反して、侵略戦争を計画、準備、開始および推進したか、前記の完遂のための共謀あるいは謀議に参加したこと。
B. ・・・・・・
C. ・・・・・・

このAに該当するとされた人がいわゆる「A級戦犯」です。A、B、Cは一般に認識されている罪の重さではなく、単なる小段落です。GHQの直属組織であるCIEがA,B,C級という戦犯を独自に創りだしたのです。

A級戦犯とは、それまで国際法に存在しなかった、「人道に対する罪」と「平和に対する罪」により裁かれました。
これは、人は法律によってのみ罪に問われるという「罪刑法定主義」と
罪を問われる行為を行った時点で有効であった方のみによって裁かれるという「刑罰の不遡及」という「法の支配」を平然と無視した行為です。

War Gilt Information Program 1948年2月8日
3. 広島(及び長崎)への原爆投下や戦犯裁判における超国家主義東条元首相の証言に関して、日本人が持っているか、或いは持つかもしれない態度に対する対策としての情報或いは何らかの活動を具現化した(WGIP)第三期の活動を提案する。

広島(及び長崎)への原爆投下とは、一般市民の大虐殺、
東条元首相の証言とは、「この裁判は、勝者による復讐劇だ」という発言です。GHQはこれらが日本人の思想に影響を及ぼすことをおそれ、WGIPで封殺したのでした。
そして、この活動は大成功し、日本人から米国に対する悪感情を取り除き、現在の友好関係(いいなり)に至っています。



2014年3月15日土曜日

281.「中国・韓国が死んでも教えない近現代史」黄 文雄

軽めのトンデモ本だと思って読み始めましたが、骨太の歴史書でした。

著者の、日本、中国、韓国の歴史に対する造詣は深く、さらにその縦糸に横糸を絡めて秀逸な東洋史を見せてくれます。

問題を複雑にしているのは、

  1. 現代の安定した国家である中国、韓国を前提として19世紀前半の三国関係を見てしまうこと、
  2. 内部対立が激しく自己批判やプロバガンダを繰り返してきた民族が民族間抗争が殆どなかった民俗にやりなれた手法を使っていること、
  3. 欧米は19世紀始めまでに世界侵略をし尽くし、その安定した植民地支配を世界秩序として維持しようとしていたこと
です。

マッカーサーが1951年の米上院外交委員会と軍事委員会の合同会議において、日本の太平洋戦争にいたるまでの軍事行動を「正当防衛の戦争」であったと証言していたということには驚きました。