2013年12月29日日曜日

208.「いやでも人生が好転する! ウラ目の法則 ピンチを成功に変える㊙テク」 西田文郎

努力するとウラ目が出る。
そのウラ目を引っくり返すと幸福になる。

ウラ目は進歩ではなく、進化をもたらし、真実の友を授ける。

そして、ウラ目は何歳からでも、引っくり返せる。

読むと勇気が湧いてくる本です。




2013年12月28日土曜日

207.「モノを捨てよ世界へ出よう」 高城 剛

非常な日本悲観論から海外へ出ることを提案しています。

現代を幕末とそっくりといちすけ、維新の志士たるべきと鼓舞します。
少し浅薄な歴史論が進みますが、これで外国へ行くメリットを根拠付けています。住居や物に囚われず、世界各地に移り住み、その地で仕事することの提案です。
そして、後半は世界各地の観光ガイドや留学ガイドの様な体をなしています。
後半やたらとカタカナが多くなり、何を言いたいのか訳が分からなくなっていきます。

結局、この本で言いたいことは、「外国に住んでみろ、そうすれば物の見方が変わる」ということに尽きるように感じました。
海外に行けば、確かに新しい価値観に触れますが、それが全ての人に有効ではないことが、多くのバックパッカーが成功しているわけでないことからも明らかです。
外国に行って変わるためには、何かが必要なのではないでしょうか。
それは行く人の目的、問題意識、言語等の知識等、これまで日本で磨いてきたもんでしょう。
何もない人がただ海外に行っても「楽しかった」で終わるものと思います。

深い思想を学ぼうとせず気軽に読める一冊です。




2013年12月27日金曜日

206.「「商い」で成功した江戸商人「ビジネス」で苦しむ現代人」植西 聰

近江商人は、仏教の精神を商いに活かしていたとうい著者の主張を基に、江戸時代の商人の道徳に富んだ商いの思想や行動様式を説明しています。

本書では、経営手法より正直さが成功の秘訣と説いています。

リーマン・ショックや食品偽装問題から考えるとあながち否定できません。

高いお金と時間を費やしてMBAを取ることの意味って何だろうと思ってしまいます。

仏教について、勉強してみたいと思いました。



2013年12月26日木曜日

205.「(株)貧困大国アメリカ」 堤 未果

クリントン政権は、1996年に農業を自由化する「新農業法」を成立させ、減反政策および所得補償制度を廃止、生産量は生産者が自由に決定できるようにした。

この改正によりフル生産が可能になり、生産量が急増して価格は下落、生産効率の悪い中小規模の農家は競争にされされ、生産効率を上げるために新しい技術、新型の機械、より大量の農薬導入を繰り返すことになった。

だがこれは、生産コストを下げるために大量生産することで生産高を増やし、市場価格を下落させるという悪循環を生んでしまう。

大量生産できない伝統的農業や生き残るために工業式に切り替えたものの、長期にわたる価格下落で設備投資を回収できなくたった中小農家は、次々に破産していった。

TPP参加賛成派は、TPP参加が日本の農業の効率化や輸出強化につながると主張しています。
しかし、上記は日本の農業の行く末を暗示しているようで不気味です。

第2次世界大戦の終結により、大国の政府による植民地化が終わったように思えました。
しかし、現代では、企業による植民地政策が始まり、その資金力によって政府が動かされているようです。
(青字部分は、本書からの引用)








2013年12月25日水曜日

204.「波止場日記―労働と思索」エリック ホッファー

沖仲士の哲学者、エリック・ホッファーの1958年6月1日から1959年5月21日までの日記。

ビジネス本でよく、「本は借りずに買え。そうしないと、内容が身につかない。」と書かれていますが、ずっと疑問に思っていました。

何故、同じ本を読むという行為なのに、借りると身につかず、買うと身につくのか、と。

沢山買うとスペースも必要となるし、お金もかかる。図書館で借りて、必要なところをノートに転記すれば、スペースもお金も必要ない。

これでいいのだろうかとずっと確信を持てずにいました。しかし、本書でホッファーも、図書館で本を借りて、デイブックという、どこに行く場合にも持っていくノートに保存する価値のある引用文とか思想を全部写しとり、ノートに一般になると検討すると書いてあったので、自分のやり方に自信が持てました。

この日記でホッファーは、波止場に行っても仕事にありつけない日が多々あり、生活への不安感も口にしています。その不安から逃れるように思索に向かっていきます。

毎日単純労働に明け暮れますが、彼の思索は高度であり、学校教育を受けていないゆえに独創できです。そして、日々肉体労働に従事しているため、彼の考えは机上の空論ではなく、現実に則したものとなっています。

学校教育だけが学習の場でありません。現代では、学歴は思考の深さを証明するものではなく、履歴書でのブランドとなっています。

彼の生き方を見ていると、企業での立身出世や、IPOでお金持ちになることが、成功の全てや幸せの在り方ではないと思わせてくれます。

2013年12月24日火曜日

203.「聖痕」 筒井 康隆

5歳の時に男性器を切り取られた美少年、貴夫の生涯を描きます。

昭和40年代から東日本大震災後の日本を舞台に、性欲から派生する欲望に囚われない主人公が、欲望渦巻く時代を洒落に生きていきます。

リピドーを失った彼に残された関心は味覚。その研ぎ澄まされた感覚により、食の世界で独自の世界を切り開き、周囲の人達にも大きな影響を与えていきます。

土地、株、性欲にまみれた世の中が狂乱するなか、人間の生きる基本である「食」を追求して生きた彼は、時代に翻弄されず、着実に成功していきます。

それは、彼の性器が「スケープゴート」となり、あらゆる贖罪から彼を守ってくれたからでしょうか。

文章に改行がほとんどなく、段落分けも4つ位しかないため、最初は非常に読みにくかったです。
慣れてくると、連続する文体が登場人物の心理の混乱をうまく表現していたり、枕詞を使うことで古文のような味わいを出したりして、一気に読めました。

貴夫が幼稚園の頃、お遊戯で「受胎告知」の天使ガブリエルを演じます。これは後に性交渉のない自分の妻、夏子に自分の妹を娘として授けることを暗示しているようです。

物語に聖書をモチーフにしているような感じがしていて、非常に深い作品でした。



2013年12月22日日曜日

202.「やむなく副業を始める人が読む本」関 行宏

ごく一般的な副業のおすすめ本。
副業をテーマにした本を全く読んだことがない人には目新しいが、同じテーマの本を読んだことがある人にはとっては、殆ど知っている内容です。

なぜ副業すべきか、どんな副業があるか、本業の会社への対応、確定申告という内容が書かれていますが、ほぼ、他の本の焼き直しで、著者のオリジナリティはありません。

もっと、実際に副業をしている人の様々な仕事や、副業によって本業にどのような影響があったか、副業したときの請求方法や入金口座の運用、請求書の発行など、具体的な実体験を知りたかったので、正直、物足りませんでした。

2013年12月21日土曜日

201.「藝人春秋」 水道橋博士

プロインタビュアーの吉田豪さんがラジオで言っていたが、
「本を全く読まない前田敦子さんが読んだ唯一の本」とのこと。
ホントかな?

特にインパクトに残った人は、そのまんま東、テリー伊藤、ポール牧の3人。

この3人は本当におかしいい。どうかしている。人格が破綻しているとしか思えない。
それなのに、それだから、飛び抜けたことをする。

この本に書かれている人達から学べることは殆ど無いが、自分らしく精一杯やっていけば、それが個性なんだと思いました




2013年12月20日金曜日

200.「営業マンは断ることを覚えなさい」石原 明

この本のことは以前から知っていましたが、正直な所、奇をてらったタイトルと感じてしまい、これまで敬遠していました。

Podcast「石原明の経営のヒントプラス」を聞くようになりそういった偏見がなくなったので遅ればせながら読みました。

結論から言うと、とてもよい本でした。
「営業マンは断ることを覚えなさい」という理由にも得心がいき、単に奇をてらったタイトルではないということがよく分かりました。

文庫本版は、2007年の出版と少し時間が立っていますが、決して色あせてはいません。

著者が提唱する4ステップマーケティングは、非常に実用的な内容で、とても勉強になりました。






2013年12月19日木曜日

199.「魂の昭和史―震えるような共感、それが歴史だ」 福田 和也

僕が考えていた昭和史とは、かなり異なっていました。

概して、日本人は昭和史に向き合うのが嫌いではないでしょうか。
それは、第2次世界大戦に対して何度も罪悪感を思い出すように強要されるように感じるからです。

多くの歴史観では、日本は中国、韓国等をはじめとするアジア各国を侵略し、真珠湾を不意打ちした挙句、なかなか降参しないので原爆を落とされ、やっと反省し降伏した。これまで、こう教えられたのではないでしょうか。

しかし、これは勝者側からの第2次世界大戦観かもしれません。そもそも日本の戦争当事者達は世界大戦を行ったという認識もなく、大東亜戦争というアジアでの局地戦を戦ったと思っていた可能性もあります。

本書では、日本は戦争に突入せざるを得なかったと位置づけられています。イギリスの産業革命、アメリカの大量生産による圧倒的な経済力と、それらを武器にした欧米の植民地化政策から日本を守るために、日本に地理的に近い朝鮮や満州を、欧州に先駆け、防衛ラインとして占領しました。
それは決して正当化できることではないですが、当時の日本にはそうするより他に策がなかったのかもしれません。

自由な通商を認められず、ブロック経済から弾かれた日本は、かつて欧米から自分がやられ、かつ当時も欧米が行っていた方法を真似しました。
それは、経済や戦力に劣る国に強引に乗り込み、不平等条約を結んで、その国の資源を強奪するという手口です。やられた方はたまったものではありませんが、やる立場に立つとあまり罪悪感がなかったのかもしれません。

しかし、米国はこの成金国日本を快く思わなかった。これまで自分達が築いてきた既得権に参入する新参者は気に食わなかった。

そのため、調子に乗った日本を叩き潰して自分達の言うことを聞くように憲法を作って、軍隊を解体して無防備にし、食習慣なども米国風に変えて、米国へ依存しなければ国家として存立できないようにしたという考え方も、この本から導き出せます。