2014年4月30日水曜日

333.「プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ」 高木 晴夫

プロフェッショナルマネージャーの仕事は、「情報を獲って来て配ること」だそうです。

そうすれば、部下は配ってくれた上司のことを「(貴重な情報をくれる)よい人だ」と考え、上司への求心力が高まるそうです。

この「配る」マネジメントを日常的に心がけていると、3つの経営能力、「コンセプチュアル・スキル」、「ヒューマン・スキル」、「テクニカル・スキル」を伸ばしていけるとのことです。

経営の専門能力は、自分で勉強しながら身につけることができるそうです。
すなわち、読むべき本を読んで、毎日の職場でたくさんの仕事を経験することによって身につきます。

当たり前のように思えますが、基本の行動を継続していくことですね。

332.「2014年 世界連鎖破綻と日本経済に迫る危機」 三橋貴明

日本だけではなく、世界中に蔓延する「新古典派経済学」。

その手法は、自由貿易、規制緩和、移民受け入れ、消費税増税、法人税軽減、非正規雇用、小さな政府です。

その結果は、価格競争となり、コストカットのため、資本や工場が海外に移転し、正規社員が非正規社員となり、起業促進という名目のために、解雇制限緩和、扶養控除撤廃が導入されます。

つまり、多くの国民が安定した仕事を失い、定収入に陥り、安全な社会基盤が損なわれ、社会不安を引き起こすということでしょうか。

2014年のその方向へ進んでいるように見えます。

2014年4月29日火曜日

331.「凡人でもエリートに勝てる人生の戦い方。」 星野 明宏

確かにこの方法ならエリートに勝てると思いました。

特に以下のポイントが気に入りました。
1. 立ち位置を探す
2. 特長を作る
3. 発想で勝負する

「肩書や地位は、自分をプロデュースしていく過程で付随するものにすぎません。凡人がやることは、ただひとつ。
そのときにいる環境の中で、自分をプロデュースしていくこと。
どんな環境に置かれても、それを守りさえすれば、道は拓けるはずです。」
という著者の主張が印象に残りました。

2014年4月28日月曜日

330.「サウダージ」 垣根 涼介

ヒートアイランドシリーズ第三弾です。

著者の作品には、捨てられて移民の話がよく出てきます。本作でも、ブラジル移民二世の耕一が登場します。

ブラジルでも日本でも同胞と見做されない耕一は、いじめを繰り返す職場の先輩を殺めてしまいます。偶然だったのですがそのことで裏の顔を持つこととなり、その影を理由に柿沢にチームを追放されてしまいます。

まともな仕事につけない耕一は、柿沢から教わったギャングのテクニックを使い、強盗を繰り返すようになります。

そんなある日、馬鹿で破天荒なコロンビア人のDDと出会い、その天真爛漫さが徐々に耕一を変えていきます。

男性が付き合う女性によって、新たな物の見方や、相手を思いやる気持ちが生まれていくことをサブテーマにした作品です。

2014年4月27日日曜日

329.「面白いけど笑えない中国の話」 竹田恒泰

まさにタイトルの通りです。

死んだ豚6,000頭を川に捨てた話や、3,300億円を蓄財した温家宝の話など、信じられない話ばかり。しかし、新聞記事をベースに話されているので、信憑性が高い話です。

複数の新聞記事をつなぎ合わせて、中国人の思考を浮き彫りにした著者の知識と構想力に感服しました。

中国のことを考えるとき、どうしても日本人としての常識を前提に考えてしまいますが、全く違う生き物として考えた方がよいように思えました(あくまで個人によりますが)。


2014年4月26日土曜日

328.「カリスマ先生の地理―7日間で基礎から学びなおす」 山岡 信幸


地理と言えば、各地の気候と産業を概観するものと思っていました。

しかし、この本は、それに加えて、宗教、歴史、紛争、現在抱えている問題まで、簡潔かつ明確に記載しています。

自分がいかに世界を知らなかったかに気付き、世界に目を向けてこなかったことを反省しました。

こういった本をたくさん読んで、視野を拡げなくてはと決意しました。


2014年4月25日金曜日

327.[鬱姫 なっちゃんの闘鬱記」 杉山 奈津子

ベストセラー「偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法」の著者であるなっちゃんの闘鬱記」です。

前作では、自分の状況を客観視して、受験というものを俯瞰したうえで、東大合格の方法論を確立していました。正直、舌を巻きました。

この本を読んでわかったのは、鬱病のために自己に問いかけることが多かったため、自己を深堀りできたのだということです。また、勉強に集中できたのも、鬱病や失恋、友達関係から逃れるのに勉強が最も適していたからでした。

彼女は、東大に合格しても、それだけでは決して幸せではありませんでした。ただ、同級生に鬱病の人が沢山いたので安心はできました。

しかし、卒業時には就職も進学も決められず、ニートになります。そんななか、母親のやさしい対応と、自分に合った医師によって徐々に回復していくのでした。

この本は、自分の鬱病体験を赤裸々に語っているので、読んだ人は、鬱病の人の理解できない行動が少し分かるようになると思います。

また、鬱病の人は、どうしたらいいのか分からない自分の感情が鬱病の人にとっては、特別なものではないと知って、安心するのではないでしょうか。

落ちのあるマンガなので、気楽に読めますが、最後に感動してしまいました。母親の愛情とは、かくも深いものだと感銘を受けました。


2014年4月24日木曜日

326.「境遇」 湊 かなえ

作中に出てくる絵本が実際についている「絵本付特別版」を読みました。本体を読みながら絵本を読むと小説と現実がリンクした気持ちになります。

本体は、内容の鍵となる2本の青いリボンを模した栞紐が2本ついてます。珍しいです。

親友である晴美の大切な話を、ひょんなことから絵本にした陽子は、その本がベストセラーとなり、一躍有名人に。

そんなある日、陽子の息子が誘拐され
「シンジツヲ コウヒョウシロ」
との脅迫状が届く。

犯人が望む「シンジツ」とは・・・。

私は、途中で犯人に気付いてしまいましたが、それでもとても面白い作品でした。


2014年4月23日水曜日

325.「高校入試」 湊 かなえ

383ページという長編でしたが、一日で読みました。面白かったです。

今回も、一つの出来事を複数の人物から語らせ、立体感を生み出しています。その上で、インターネットの掲示板への書き込みを挟むことで事件にスピード感を与えています。

高校入試が持つ問題点を核に、地元の名門高校卒業生に対する憧れや拘りが生み出す、地域の歪みを描いています。東京では、こういった歪みはあまりありませんが、地方では、卒業大学よりも卒業高校を誇りに思い」、人脈もつくられる構図が、今でもあるようです。

問題となっていた高校入試の不備は、結局ちょっとした工夫で解決できそうなものでした。そこから解き放たれた登場人物達の今後に期待を持たせる、清々しい結末でした。


2014年4月22日火曜日

324..「大事なことは3秒で決める! 資金ゼロから3億つくる“反常識”発想法」 午堂 登紀雄

著者が考える成功への方法論です。

著者の体験意外に根拠がないので反復性が不明で、真似をしたからといって効果があるか分かりません。

著者自身を成功者という前提で書かれていますが、読者にとって、彼が成功しているかどうかは判断が分かれるところです。

本の最後には、成功者の資質の一つは、「素直さ」と強調して、本書への疑問や批判を封じて、疑いを持たせないようにしているように見えました。