2015年7月31日金曜日

691.「人生は、マネしてトクして楽しもう。」 下川浩二

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著者は、下川式成功手帳という手帳販売と、セミナー等で多くのファン(しもファミ)を惹きつけています。

本書は手帳の話ではなく、TTP(TPPではありません)を中心とした、ゆるい成功法則の本です。
個人で独立して事業を運営していくためのヒント集でもあります。



TPP:徹底的にパクる
TKP:ちょっと変えてパクる
OKP:思い切り変えてパクる
という方法でゆるく成功していきます(結局すべてパクリですが・・・)。

また、小冊子やチラシといった、あまりお金がかからない方法でファンを増やしていくやりかたも伝授しています。

個人が楽しく仕事をしながら、食べていけるゲリラ戦法を教えてくれる本です。




2015年7月30日木曜日

690.「沈みゆく大国アメリカ」 堤 未果

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オバマケアにより、これまで医療保険に入れなかった低所得者が、保険に加入できるようになり、全てのアメリカ国民が安価に医療を受けることができる・・・

って、思ってました、この本を読むまでは。
全然、話が違うじゃないかって、私が思うよりも、オバマケアを応援していた人達が思ったことでしょう。

実際には、これまで企業保険で安価に医療を受けることが出来たいた人は、法改正や企業保険の解体で保険料の大幅な値上げ。
保険に加入できるようになった人でも、メディケアを受け入れる病院がほとんどはないために、遠い病院にいった挙句、長い順番待ち。
がん治療薬は自己負担だが、安楽死薬は保険適用で早く死ねと言われているようなもの。

これは、アメリカの政治が製薬会社や金融会社という一部の企業に実質支配されてしまったからです。
オバマケアの承認と引き換えに、薬価の決定権を放棄したため、薬価は製薬会社の言い値となりました。保険は国の運営でなく民間会社に任されたため、高額な薬は保険負担からはずされました。

その結果、オバマケアがスタートしたにもかかわらず、大きな怪我や病気をすると保険に入っていても高額な医療費に追われ、自己破産に追い込まれることになりました。

さらに、保険料負担を嫌った企業は、フルタイム社員を保険適用外のパートタイム社員に降格させたため、社員の非正規化が進みました。

日本も対岸の火事ではありません。混合診療解禁、株式会社病院、保険組織の民営化、診療報酬改革などは、アメリカ化の前段であり、着々と国民皆保険の切り売りが進んでいるそうです。世界的にも稀有な国民皆保険制度を守り抜き、次世代にも引き継ぎたいと思いました。






2015年7月29日水曜日

689.「貘の檻」 道尾 秀介

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山奥の村で32年前に父によって殺されたと思われていた女が突然目の前に現れ、駅のホームから転落して轢死します。

女がそれまで生きていたことから、32年前の殺人事件に何か裏があったのではないかと疑った容疑者の息子、辰男は、逃げるように去った故郷に戻ります。

そこで自ら封印していた記憶が蘇り、それぞれの思い違いが交錯していた事件の全容が明らかになります。

横溝正史のミステリーのような場所設定に幻想的な挿話を差し込んで独特の雰囲気を醸し出しています。ただ、少し冗長であるため、読み進めるには努力が必要でした。


2015年7月28日火曜日

688.「「アジアインフラ投資銀行」の凄惨な末路」 宮崎 正弘

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読めば読むほど、やはり参加しなくって良かったと思うAIIB。成功する要素がなく、破綻するか何となくフェードアウトしていくことでしょう。「バスに乗り遅れるな」とあおったマスコミや政治家もそんなこと言ったことを惚けてしまうのでしょう。

AIIBは、途上国への国際貢献が本質的な目的ではなく、中国国内で余った資材や労働力の押し付けです。破綻寸前の中国経済をうまく誤魔化していくことが本来の目的のようです。

さらには、資金援助によって南沙諸島や西沙諸島で関係悪化した周辺国の頬を札束で叩いて従わせることも目的の一つでしょう。

しかし、当の中国にはAIIBに出資する外貨(米ドル)が容易できるか、疑問のようです。世界第2位の外貨準備高と言われていますが、ほとんど同額が既に不正に海外へ移管されていて、差し引きゼロのようです。

さらに、もしAIIBに資本金が集まったとしても、自己資本規制によりその資金は使えず、別途市場から資金を集める必要があります。ところが、AIIBには日本とアメリカが参加していないため、評価が低いので、高い利息を付けなければ、資金が集まりません。

そのような高い資金で投資する、評価が甘いプロジェクトで、事業がうまくいくわけがありません。

スタート前から、破綻が見えているAIIBの行く末を生暖かく見守っていきましょう。

2015年7月27日月曜日

687.「なぜ、時間管理のプロは健康なのか? 」 佐々木 かをり

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著者は2つの会社を経営し、社外役員や政府委員を務めているそうです。
そして、「佐々木メソッド」として手帳も販売しているため、「時間管理のプロ」とのタイトルがついたようです。

本書は、主に、手帳の使い方、物事の考え方、体調管理、食生活、生活習慣といった内容からなります。

いろいろと工夫されており、毎日をうまくコントロールしていて凄いなと思います。
ただ、それが万人に有効で真似すべきものなのかはわかりませんでした。
手帳も本書で見た限りでは、普通のバーティカルタイプの手帳でした。

編集者が著者の生き方に興味を持ち、出版を持ちかけたのでしょうか。
出版するまでの意義があったのか疑問でした。

気軽に読めて、意識が少し高まるという点では出版された価値があると思いました。


2015年7月24日金曜日

686.「普通の主婦がネットで4900万円稼ぐ方法」 山口朋子

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非常にインパクトのあるタイトルです。著者は専業主婦でありながら、3年間で4900万円をネットで稼いだそうです。凄いですね。

とても素直で正直な文章であるため、読んでいて好感が持てます。内容も自分の実体験を言語化し、ノウハウとして体系化しているので、具体的で分かりやすいです。著者の頭の良さが伺えます。


ネットビジネスを3ステップに分け、それを繋げて段階化しており、それぞれのステップのメリット、デメリットも客観的に書かれているので信頼感を高めています。

著者は、ネットに関する知識も豊富で変化に遅れないように情報をキャッチアップして、よく研究しています。経験とノウハウを蓄積したので、最早「普通の主婦」とは呼べないレベルです。ただ、普通の主婦は、この本や著者が主催する塾などで、段階を追って教われば、4900万円までとは行きませんが、稼ぐことができるように思いました。私も習いに行きたくなりました。





2015年7月23日木曜日

685.「マイナス思考からすぐに抜け出す9つの習慣」 古川武士

9つの習慣と、それを身につける各5個、合計45個の行動が書かれています。習慣というより、考え方、物の見方といった方が適切でしょうか。タイトルは編集者が「7つの習慣」に引きづられてしまったのでしょうか。

自ら実行して効果があった行動ということではなく、読書から良さそうな行動を抽出して分類したといった印象です。他人の本からの追体験なので効果には疑問符がつきます。

9つの考え方を身につけるために、45個の行動を習慣化するということは、凡人にはハードルが高いでしょう。

気に入ったいくつかをやってみるだけでは良いのではないでしょうか。タイトルにあるように「マイナス思考からすぐに抜け出す」ことが目的ですから、たった1つの行動習慣でもよいはずです。


2015年7月22日水曜日

684.「新・台湾の主張」 李 登輝

台湾の第3代総統であった李登輝氏の自伝です。

台湾は、韓国併合(1905年)よりも10年古い1895年に日本の植民地となりました。

台湾には、後藤新平、乃木希典、新渡戸稲造といった日本の一線級の人材が投入され、教育に力を入れた近代化が図られました。

経済的な基盤があったゆえに、国民党が逃げ場に選び、その後も中国として対峙してこれたのだと思います。

著者を支那から来た外省人かと思っていましたが、台湾生まれの本省人でした。台湾で教育を受けて、京都大学に進み、日本の軍人となりました。人種の差別がなかったとは言えませんが、能力ある人には平等な機会が与えられていた証左といえます。

著者が自己の人格の中核に置いているのが、武士道とキリスト教です。現在の日本が失ってしまったのが武士道であり、その欠落が日本の問題を引き起こしているとの指摘は耳が痛いです。

現在、台湾は中国に飲み込まれる危機にあります。2016年の総統選挙で、中国との統一を目指す国民党が勝つか、独立維持を目指す民進党が勝つかが大きな分水嶺になります。台湾が中国に統一された場合、中国が次に狙うのは尖閣諸島と沖縄。そして、朝鮮半島です。そうなると日本は完全に包囲され、中国の支配体制に屈することになります。

著者は集団的自衛権行使容認を歓迎しています。これにより中国が尖閣諸島や南シナ海の問題で軽率な行動を取れなくなり、東アジアの安定に大きく寄与すると見ています。台湾の賢人の見方が非常に勉強になりました。


2015年7月21日火曜日

683.「佐藤優の10分で読む未来 キーワードで即理解 戦争の予兆編」 佐藤 優

2013年に、ラジオで話し、メルマガに書いた政治、経済の問題についての解説をまとめたものです。

今読むと、少し古くなったテーマですが、その反面、その後の展開を知っているため、面白さが増します。

ご存知のように、著者は、元外務省職員でロシアを担当していました。そのため、ウクライナ情勢の解説では、他の人が指摘していない民族対立の状況や、ロシアでの報道なども交えて非常に詳しく説明しています。

また、著者の母親が沖縄出身であるため、沖縄情勢にも詳しいです。辺野古移設についても、保守論壇のプロ市民批判だけではなく、実際の住民の間でも反対派が主流となっているとの指摘は新たな観点です。


2015年7月17日金曜日

682.「「魚の釣り方」は自分で考えろ」 泉 忠司

時代の流れがどんどん早くなっている現代では、「魚の釣り方」を教わっても、すぐに状況変化によって釣れなくなってしまう可能性があります。

だから、「魚の釣り方」自体を自分で考える力を養うことが必要とのことです。

まさに正論だと思いました。物やサービスの売り方は自分で考えて、変え続けていかなければなりませんね。

では、どうやって自分で考える力を養うのかと言えば、こういった内容の本ゆえ、それこそ自分で考えることが求められます。ただし、様々なヒントが与えれラています。

例えば、
日記を書いてときどき読み返す
今朝のニュースを思い出しいいと思ったら悪い点、悪いと思ったらいい点を考える
いついかなるときでも、「なぜ」というクエスチョンを投げかける
などです。