2016年10月5日水曜日

1022.「パナマ文書 : 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う」 渡邉哲也

パナマ文書とは、パナマにある「モサック・フォンセカ」という法律事務所から流出した、1970年から40年間におよぶオフショア金融センターを利用した企業や人の取引情報です。

この文書には、世界各国の政治家を含む富裕層が持つタックスヘイブンの法人名や関連する個人名が記載されています。

この文書により、かねてから噂されていた、タックスヘイブンを利用した脱税やマネー・ローンダリングが明らかにされました。

各国はこれらの不正取引に対する対策を厳格化しています。

本書はその各論につき非常に詳しく説明されており、著者の情報収集能力や博識さに驚くばかりです。

2016年10月4日火曜日

1021.「道徳感情はなぜ人を誤らせるのか ~冤罪、虐殺、正しい心」 管賀 江留郎

昭和初期に紅林部長刑事により引き起こされた冤罪事件について、その事件が起こった背景、原因、人間関係を深く読み解いています。

武蔵事件、浜松事件、幸浦事件、二俣事件、小島事件と数多くの冤罪事件が、証拠捏造や暴力により作り出されていました。

その根底には、旧内務省と旧司法省との確執もありました。

メインテーマから少し離れた情報が沢山提示され、読者は混乱します。これは、多くの情報が押し寄せる裁判官の状況を体感させる狙いからだそうです。

非常に深い話なのですが、何故、道徳感情が冤罪を生み出したのかは、私には明確な答えが出ませんでした。

2016年10月3日月曜日

1020.「アンマーとぼくら」 有川 浩

何だかホロリと来る物語です。

いつまでも子供の心を持つ父と母を亡くしたばかりの息子。
そこに元夫から心の奥底まで傷つけられた女性が再婚相手として突然現れます。

血は繋がらないが、偽りなく父と自分を愛してくれた義理の母。その思いを特別な3日間で深く知ることで自分はとても幸せだったと迷いなく信じられたのでしょう。

沖縄の美しい風景と独特の文化が物語に彩りを添えます。

物語を読んで、本の表紙を広げてみると、何とも言えず心が温かくなります。

2016年9月30日金曜日

1019.「ゼロから始める! 「民泊ビジネス」の教科書」 川畑 重盛

具体的な民泊ビジネスのやり方を教える本です。

立地やターゲット設定、接客などを解説しています。

民泊は、ホテル・旅行業(厚生労働省管轄)と賃貸業(国土交通省管轄)の中間のビジネスであり、これまでは管轄がはっきりしていませんでした。

そのため、特に法律の規制がなくこれまでは無許可、無認可、無規制で行われてきました。

今後、立法化されるそうですが、両省の共同管轄になりそうです。

個人の小遣い稼ぎや、中小零細企業のビジネスとして流行りそうですが、日本の経済に影響を与えるまでになるかは疑問です。

2016年9月29日木曜日

1018.「鋼のメンタル (新潮新書)」 百田 尚樹

続けて2回読むほど面白かったです。
読む度に勇気づけられました。

特に、著者が黄斑円孔という眼の病気で失明の危機に陥った時の
「じゃあ、黄斑円孔を筋ジストロフィーと取り替えられるとなったら取り替えますか?」
という女医の言葉にハッとさせられました。
私自身、緑内障で視野が欠けてしまいましたが、筋ジストロフィーとは変えられません。比較するのも失礼なのですが、難儀度が低いのです。

また、元気で長生きしている老人たちの多くが悪口が好きらしいです。悪口を言うことに非常に罪悪感を感じていましたが、違った考え方に触れ、スッキリしました。

嫌われることを恐れず、言いたいことは悪口であっても言って、自分のやりたいことをやれというメッセージが感じられました。



2016年9月28日水曜日

1017.「ゆるんだ人からうまくいく。 意識全開ルン・ルの法則」 ひすいこたろう、 植原 紘治

「ルン・ル」というのは脱力のメソッドです。

身も心も弛めることによって、様々な能力が開発されるというものです。

呼吸に着目し、息を吐く時に力を抜いていきます。

「ルン・ル」は「死」の疑似体験でもあります。りきむ(生)とゆるむ(死)のサイクルがあり、よく生きるためによく死ぬ必要があるようです。

陰と陽の考えに通じるようです。

2016年9月27日火曜日

1016.「民泊ビジネス (祥伝社新書)」 牧野知弘

「民泊」という言葉は聞いたことがありましたが、詳しくは知りませんでした。
辞書を引くと、「民宿」と同じと記載されていますが、民宿はオーナーも住んでいて、食事も出るので少し違う感じがします。「民泊」は単に空き部屋を貸しているだけのようです。

本書は、著者がかつて勤務していたホテル業に多くのページが割かれ、民泊に関する記載が少なく、客引き目的となっているように感じます。

外国人観光客が目標時期の前倒しで2000万人に達し、オリンピックの2020年には4000万人になるため、宿泊施設が足りなくなる。そのために民泊を活用して経済を活性化しようといった主張です。

しかし、4000万人は単なる政府の目標であり実現の根拠に欠けます。また、ゴミ出し、騒音、治安悪化といった問題には目をつぶっています。さらには、民泊の低価格化によりホテル業の宿泊料が下がるという問題も生じると思います。

観光により日本の経済を活性化させようという目論見は、他国の景気や為替レートに左右されがちです。それよりも、日本の技術を伸ばして内需を拡大し、観光は副産物として考える位でよいのではないでしょうか。

2016年9月26日月曜日

1015.「探偵の鑑定2 (講談社文庫)」 松岡 圭祐

「探偵の探偵」シリーズの最終巻です。

本作は、主人公の玲奈よりも、玲奈が勤務していた探偵事務所の所長である須磨と、その弟分である桐嶋の活躍にスポットが当たっています。

主人公の玲奈もストーカーに殺された妹に対する苦しみから、やっと解放されたようです。

そして、他の登場人物もそれぞれ新しい途へ進んでいきます。

そして、ゲスト出演のような感じだった万能鑑定士の莉子ですが、こちらもシリーズ最終巻への導入が施されています。

純粋に楽しむことができるエンターテイメントでした。ドラマ化できそうな内容です。



2016年9月23日金曜日

1014.「戦略がすべて (新潮新書)」 瀧本 哲史

時事評論の形を借りた「戦略的思考」を磨くためのケースブックです。雑誌のエッセイをまとめたもので、一冊を通して主張するものではありません。

主張が明確で、書体も分かりやすいです。

自ら無線LANの将来予測をはずしたことを告白しているように、内容の正否は分かりませんが説得力がある内容です。

読み終わって何だか賢くなった気分になれますが、単に気分が高揚しただけのような気がします。これをもとに考えるきっかけにすべきと思いました。

2016年9月21日水曜日

1013.「国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘―ジュネーブ国連派遣団報告」 藤岡 信勝 編著


「国際連合」が外務省による意図的な誤訳であることを知り驚きました。

"The United Nations"の訳は、「連合国」であり元々はそう呼ばれていました。
その起こりは第二次大戦の英米ソの軍事同盟で、加盟の条件には「日本に宣戦布告」ことが含まれていました。

この戦勝国の管理体制に対する日本人のアレルギーを取り除くために、戦前の「国際連盟」に似た誤訳を当てたのでした。日本人はこのトリックにすっかり騙され、国連は平和を維持するために最高機関と信じ込んでいます。しかし、これは全くの思い込みで、常任理事国の中国のモンゴル占領や、ロシアがウクライナ占領は国連で非難決議されていません。

その国連において、反日日本人、抗日中韓人が従軍慰安婦について嘘を主張し続け、売名目的の委員や不勉強な後進国委員により、真実と認定されて世界中に拡散されてしまいました。

まずは、国連を正しい訳の「連合国」と呼ぶことで幻想から解放されるべきです。
そして、日本に不利益を与える嘘に対してはしっかり反論し、嘘が拡散される場合にはアメリカのように、供出金の供与を停止してもよいと思います。