2016年8月12日金曜日

988.「ポケット図解 著作権がよ〜くわかる本」 横溝 昇、 南部 朋子

日常、よく起こり得る様々な著作権に関する疑問が具体的な事例で質問され、それに回答していくという形式です。

解説も非常に分かりやすく、著作権を勉強したことがない人でも分かります。

著作権を全く分からない人には全体を俯瞰する入門書として、勉強したことがある人には知識を確認する復習書として使えます。

最近の法改正や判例にも対応しています。

この本で、自分が思い違いしていたことに気づくことができました。

2016年8月11日木曜日

987.「ユートピア」 湊 かなえ 集英社

2016年の山本周五郎賞受賞作です。

文体がかつての書簡形式といった独特なものから、ごく普通の文章となっていますが、特徴的だった心理描写は健在です。

殺人事件はありますが、オドロオドロしい猟奇殺人でその犯人を探すという形式ではなく、殺人事件をキッカケとして田舎町の人間関係や、人間感情を描いています。

イヤミスの領域を超えた文学小説ですが、著者の特徴でもある嫌な感情と猟奇殺人がないため、物足りないと感じる人も多いのではないでしょうか。

最後の最後まで、どんでん返しが仕組まれており、楽しく読めました。

2016年8月10日水曜日

986.「戦争犯罪国はアメリカだった! ─ 英国人ジャーナリストが明かす東京裁判70年の虚妄」 ヘンリー・S・ストークス、 藤田 裕行

フーバー大統領は、回顧録で大東亜戦争を仕掛けたのはアメリカだったと告白しています。日本は最後の最後まで、戦争ではなく平和を求めていたそうです。

1.日米戦争は、時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトが日本に向けて仕掛けたものであり、日本の侵略が原因ではない

2.1941年の日米交渉では、ルーズベルトは日本側の妥協を受け入れる意図は初めから全く無かった日本側の誠実な和平への努力は実らなかった。

3.アメリカは1945年に原爆を投下せずに日本を降伏させることが出来た。原爆投下の罪は、重くアメリカ国民にのしかかっている。
アメリカのハーバート・フーバー大統領の回顧録
「裏切られた自由」から

上記の事実は、現在では全く逆に教えられています。
そうして、日本人はいつまでも、罪悪感に囚われて生きているのではないでしょうか。

これ以外にも、私の思い込みと異なることが沢山書かれており、かつ立証されています。日本人として、事実をしっかりと勉強すべきだと思いました。

2016年8月9日火曜日

985.「親日派! 「蔡英文」」黄 文雄 宝島社

台湾の新総統、蔡英文さんと、最近の台湾情勢を解説する本です。

台湾は中国とは、全く別の民族からなる別の国と感じました。民進党政権になりその動きは加速するでしょう。

そして、国民党が中国共産党のように、汚職と不正蓄財にまみれていることに驚きました。同じ民族の共通的な行動でしょうか。

民主党が中国共産党にかなり操られているという話は、初めて聞いたので大変驚きました。しかし、言われてみれば、思い当たる節があります。

鴻海の郭会長は、本書でも中国に拠点を置く中国政商と言われています。やはり、純粋な台湾企業ではないようです。しかも、悪名高い「奴隷工場」との異名を持ちます。シャープ社員の行く末が不安です。

蔡英文さんは、非常に有能でバランス感覚が高く、親日派とのことです。

日本は、台湾とのよい関係を高め、東アジアの安定化を築くべきだと思いました。

2016年8月8日月曜日

984.「40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法 (リンダパブリッシャーズの本)」 春名久史

著者は、40歳でニートの時にTOEICの勉強を始め、わずか1ヶ月の準備期間にも関わらず、初めての受験で930点を取ったとのことです。

ニートだったこともあり、1日10時間勉強したそうですが、それでも1ヶ月で930点は凄い。

元から英語が出来たのかといえば、著者によれば、二流大学を中退し、その後アルバイトで食いつないだため、勉強もしていなかったそうです。

その勉強法は、コロンブスの卵のようで、言われてみれば簡単なことなのですが、中々やった人はいないと思います。

単に、公式問題集6冊の解答解説だけを10回読むことです。問題は解きません。暗記もしないで、ひたすら読み込み、マーカーを引くのみ。

他の問題集、単語集、文法本、辞書も不要です。

それは、そんなに沢山やれないのだから、出題者が重要だと考えることが書いてある、公式問題集のみを繰り返し読むということに集中すること。

この勉強法で、映画を字幕なしで見れたり、英字新聞を読めたり、外国人と話せたりするようにはなりません。

ただし、TOEICのスコアを上げるということについては、一番効果がある方法ではないでしょうか。

2016年8月5日金曜日

983.「5人のジュンコ (徳間文庫)」 真梨幸子

伊豆連続殺人事件の容疑者、佐竹純子。

容姿も悪く、お金もないのに男たちが次々に彼女の毒牙にかかり、死んでいく。

事件をキッカケに、同じ「ジュンコ」という名前を持つ女達にバタフライ・エフェクトとも言うべき影響が及ぼし、悲劇が連鎖していく。

人をだます、操るということが実際にどのように行われていくのか、体感できる小説です。

2016年8月4日木曜日

982.「読書は格闘技」 瀧本 哲史 集英社

著者による、非常に高度な読書感想文といった感じです。

「読書により、著者と架空の議論をし、自己の思考を高める」という内容を予想していましたが、違いました。

著者が選んだ、ある本質的なテーマを持つ本について、著者の広範囲な知識で解説がなされます。そして、そのテーマに対する捻った観点から見た意外な書籍が提示され、2つの本が対峙されます。

こういう読み方をして思考の幅を広げなさいというテーゼのようです。

しかし、本書の2つの書籍の選び方は、著者が過去に読んだ多くの本から抽出された、いわば帰納法のような話なので、何もないところから、2冊を選ぶという演繹法のような読書は難しいと感じました。


2016年8月3日水曜日

981.「余命三年時事日記」 余命プロジェクトチーム 青林堂

日本について知らないことばかりで、とても面白かったです。

中国に軍事力で大差を付けられっぱなしと思っていましたが、水面下で技術革新が進んでおり、対応できる体制になりつつあることに少し安堵しました。

また、在日外国人の問題背景がよく分かりました。

日本国内に反日日本人がいることが疑問でしたが、その多くが在日外国人だと分かると、納得できました。

2016年8月2日火曜日

980.「殺人出産」村田 沙耶香 講談社

何とも奇妙な近未来小説です。

セックスは快楽のためだけに求められ、出産はセックスと切り離されて人口授精のみとなった社会。

人口が減少していくなか、政府は子供を10人産めば、その代わりに好きな人間を一人殺してもよいとする法案を成立させました。

10人産んだ人は「産み人」、産み人に殺された人は「死に人」として崇められます。

人を殺すことが罪ではなくなり、恨みを晴らすためや、殺人願望を叶えるために出産する人。

一方、好きな人の子供を産むことに拘り出産する、ごく少数の人。

殺人と出産という、人間の本性を考えさせられる作品です。



2016年8月1日月曜日

979.「自分のついた噓を真実だと思い込む人」 片田珠美

嘘をつく人の心理状況を解説していて面白いです。

ただ、例自体の真実性に疑問を持ちました。

特に、小保方晴子さんや佐村河内守さんへの非難が激しいです。

STAP細胞は再現できなかったものの、本当に存在しないのかは不明だと思います。
それにも関わらず、小保方さんの話を何度も持ち出し貶めている理由が分かりませんでした。嫉妬心さえ感じる叩き方です。

結局、巧妙な嘘を見抜くことは、難しいです。

嘘を見抜く方法も紹介されていますが、そもそも相手を疑って用いる方法なので、相手を怪しいと思えないと有効ではないと感じました。