2016年7月14日木曜日

966.「カエルの楽園」 百田尚樹

全くの作り話ですが、真実の物語です。

平和で豊なツチガエルの国「ナパージュ」。

その隣には凶悪なウシガエルの国があり、毎日、他のカエルを食べています。

ツチガエル達は、大昔にウシガエルと争っており、自分達の本性は残虐なものだと信じています。そのため、イーグルに定められた「三戒」により争いを禁じており、「三戒」があるから平和でいられると信じています。

ある日、「ナパージュ」の南の崖をウシガエルがよじ登り、遂には「ナパージュ」の土地に入り込んでくるのですが・・・。

自虐思想を訴えるデイブレイク、ウシガエルと仲良くしようと叫ぶフラワーズなど、非常に口がうまく、自分達の予想が何度外れても、うまく言いくるめていきます。

現代の東アジア情勢を暗示し、将来に警鐘をならす警告の書です。

日本がナパージュにならないよう、各人がしっかりと自分で考える必要があると思いました。



2016年7月13日水曜日

965.「火花」 又吉 直樹

152Pと、思っていたよりも、薄い本でした。

売れない芸人の世界や日常がよく分かります。

芸人の心情や実態が細かく濃密に描かれているのですが、著者の実体験に基づくものなので、今後、これ以上の情報を集めて同水準の小説を書けるのか、疑問です。

終盤の意外な展開で、こんな終わり方でよいのだろうかと思いました。

正直言って、私にはピンと来ない小説でした。

2016年7月12日火曜日

964.「お引っ越し」 真梨 幸子 角川書店

星新一さんのショートショートのホラー版みたいです。表紙もそんな雰囲気です。

6つの短編の最後にゾクリとするオチがついています。

「ゲラッ ゲラッ ゲラッ」という中森明菜さんの往年のヒット曲が何度も効果的に挿入され、当時を知っている読者には何とも言えない不気味さが感じられます。

特に面白いのが、アオシマによる最後の解説です。ホラーの話は読後の後引き効果を狙ってか、その後は読者の想像にお任せしますというような終わり方をします。本編もそうなのですが、最後に解説という形を取って、後日談が語られることで、本編の後引き感と、解説のスッキリ感という二度の楽しみ方が出来ます。

2016年7月11日月曜日

963.「韓民族こそ歴史の加害者である」 石平

「外国勢力を招き入れて国内問題の解決に当たる」という朝鮮民族の思考回路と行動パターンが朝鮮の近代化を遅らせた最大の原因であり、諸外国は不要な紛争に巻き込まれてきました。

紀元前2世紀の始めに、中国大陸の漢帝国(前漢)から衛満という人が半島に亡命してきて建国した「衛氏朝鮮」が記録が残っている最初の国家です。

高句麗、百済、新羅による三国統一戦争で、新羅が唐を引き入れ百済と高句麗を滅ぼしたことから、外国の巨大勢力に迎合して保身を図るという「事大主義」の伝統が始まり、現在に至ります。

1274年の文永の役は高麗王朝の元宗が協力し、
1281年の弘安の駅は高麗王朝の忠烈王が提唱して引き起こされ、壱岐・対馬の住民が惨殺されました。男性は殺され海に放置され、女性は手のひらに穴をあけ縄で繋がれて連れ去られました。

日韓併合は、韓国国内で最大規模の民間団体である一進会からの要望であり、韓国の閣議で一人を除く全閣僚が賛成しました。初代朝鮮総督である伊藤博文が韓国併合に反対していましたが、安重根に暗殺されてしまい、併合への道へ進むこととなってしまいました。

「半島とは一定の距離をおいて、韓民族内部の紛争にできる限り関与しないようにするのがもっとも賢明な道であり、半島政治と付き合っていく上での鉄則である。」
と著者は言います。

全くその通りだと思います。現在においても北朝鮮からの攻撃と難民に備え、韓国のたかりを毅然と対応しながら、北と南との紛争に巻き込まれないようにすべきです。同情心を出して援助すると後に恩を仇で返されます。

2016年7月8日金曜日

962.「アルテーミスの采配」 真梨 幸子

「アルテーミスの采配」というタイトルのAV女優のインタビュー集。そこに登場する5人のAV女優が次々に不審死を遂げます。

自殺なのか、連続殺人なのか。

プロローグに物語の大きな鍵が隠されており、途中、何度か読み返しました。

「容姿が優れている女というのはね、それだけで標的にされて、危険も多いの。決して羨ましがるような対象ではないの。むしろ、可哀想なのよ。だって、同姓からも異性からもトラップを仕掛けられて、その転落を虎視眈々と狙われるんだから。」

大きく複雑な罠に囚われて女たちの嫉妬と恨みが複雑に混じりあった復讐劇です。

2016年7月7日木曜日

961.「ふる」西 加奈子

現実的な話に幻想的な描写が混ざります。

様々な場面で様々な「新田人生」という人物が登場しますが、花しすが何故その不自然さに気づかないのか、分かりませんでした。

また、花しすにだけ見える白いものがなんだったのかも、最後まで明かされません。

色々と分からないことが多く、あまり理解も共感もできませんでした。

2016年7月6日水曜日

960.「よみがえる 松岡洋右」 福井 雄三

松岡洋右といえば、国際連盟で椅子を蹴って退場し、国際連盟を脱退した、傲岸不遜の外交官というイメージがあります。

しかし、本書で明かされる松岡洋右は、このイメージと全く異なる、外国語に堪能で、交渉力に長け、国際感覚に優れた有能な人物として描かれています。

では、なぜ、こういった松岡像が定着したのかといえば、松岡は「極東軍事裁判」の途中で病死し、死人に口なしとばかり、「すべての罪を松岡に」とスケープ・ゴートにされたそうです。

松岡は、近衛文麿から首相就任の密約を得て、日米戦争の回避などの交渉を進めたものの、何度も無節操、無定見の近衛に裏切られ、最後には近衛の遺書で戦争責任を擦り付けられてしまいました。

松岡は、南進論に反対し、北進論を主張していましたが、確かに北進論であれば、米国と戦争することなく、ソ連を制圧して中国との紛争も終結できたと思います。

近衛でなく松岡が首相だったら、日本の現在は大きく異なっていたものと思いました。

2016年7月5日火曜日

959.「ありがとうの神様」 小林 正観

過去の何冊かの書籍を集めたベスト版です。

いつもの自分の物の見方と違う見方に気づかせてくれます。

すごくいいことが書いてあります。

ただ・・・

僕はその全てを信じきることができませんでした。

例えば、よくいわれる、「コップに半分の水しか入っていなかったときどう思うべきか」という問題。

「半分しかない」と思うべきか、「半分もある」と思うべきか。

「半分もある」と思うほうが良いと言われますが、僕はどっちでもいいのではと思います。

「半分しかない」と思ったほうが、大事に飲むのではないでしょうか。

この本の内容を信じきれれば、悩みなく生活できるのかもしれません。

2016年7月4日月曜日

958.「アナログ文系サラリーマンでもできる! アフィリエイトで月20万円稼ぐ方法」 五十嵐 勝久

前作「ガラケー男がネット副業で年収5000万円」 とほぼ同内容でした。

ただ、㈱インタースペースのインタビューと、先輩アフィリエータの成功例は面白かったです。

実際にアフィリエイトで儲けることは難しいという話を聞きます。月に10万円以上の収入を得ている人は、アフィリエイト開始から1~2年で30%、2年以上で50%以上だそうです。継続することで徐々に利益が上がるとのことです。

そして、月に100万円以上稼ぐ個人は、個人のアフィリエータの1%位だそうです。

これを多いと見るか、少ないと見るか・・・

2016年7月1日金曜日

957.「彼女について (文春文庫)」 よしもと ばなな

何だか不思議な話でした。

ある殺人事件により、心に大きなトラウマを抱えた少女が、そのトラウマから解放される姿を描いています。

分量は多くないのですが、なかなか読み進められませんでした。

こういったファンタジーは、自分には向いていないようです。