2016年9月2日金曜日

1001.「やがて哀しき憲法九条―あなたの知らない憲法九条の話」加藤秀治郎 展転社

「平和憲法だけで平和が保障されるならついでに台風の襲来も憲法で禁止しておいた方がよかったかも知れない。」

これは哲学者で京都大学名誉教授であった田中 美知太郎さんの言葉だそうです。痛烈な皮肉です。

著者は、さらに
「たとえば、北朝鮮と境界を接している韓国に対し、『韓国も憲法9条を持ちなさい。それで円く収まります。』と言って、本当に聞いてもらえると考えているのでしょうか」
と問いかけます。

ニクソン大統領は、1953年に来日した際、
「もし非武装が1946年(制定の年)においてのみ正しく、1953年の現在、誤りだとするなら、なぜ合衆国はいさぎよくその誤りを認めないのでしょうか。私はこれから、公務についている者が果たさなければならぬ務めを一つ果たそうと思います。今日ただいまこの場所において、私は合衆国が1946年に過ちを犯したことを認めます。」
と詫たそうです。

このことは、日本では殆ど報じられていないのではないでしょうか。