2021年10月27日水曜日

1495.「実務家ブランド論」 片山義丈

これまでのブランド論を「教科書ブランド論」と呼び、自らが実践している「実務家ブランド論」と区別しています。

教科書ブランド論でブランドを創れない一番の理由はブランドの定義が曖昧であることといいます。

ブランドという言葉を使う時、「企業」や「商品」と置き換えてみて違和感がなければ、それはカッコつけのために使っています。

そのとおりだと思います。

ブランドとは「その人の頭のなかにある勝手なイメージ=妄想」とのことですが、私も「需要者の頭の中のいい印象」と考えていたので非常に同意できました。

ブランドについて、これまで読んだ本のなかで、最も明確で現実的な本です。

2021年10月26日火曜日

1494.「広告がなくなる日」 牧野 圭太

本の向きが通常と異なるため、とにかく読みにくい。本人は画期的と思っているかもしれませんが、独りよがりです。読みすすめることが苦痛。

簡単なことを難しく説明しています。かなり思想書チックです。

「ブランドはつくれない」「ブランドは、「マーケティングノウハウ」から生まれるものではなく「情熱」から生まれるもの」という話には非常に同意できます。

結論は、「広告の発注を受けてから広告をつくるという単発の依頼を受けているというやり方では先がない。経営者やブランドマネージャーと組んで長期の提案をする」というように理解しました。

「今さら?」という感想です。

2021年10月25日月曜日

1493.「マイレージを貯めてファーストクラスで旅行に行こう♪」 Hiroko

なかなか面白かったです。

マイレージを貯めて航空券を手に入れる話もありましたが、それ以上にプレミアムポイントを貯めてステージを上げ、ラウンジ使用などを目指すという話も印象に残っています。

2021年10月23日土曜日

1492.「失敗を語ろう。「わからないことだらけ」を突き進んだ僕らが学んだこと」 辻 庸介

ベンチャー企業の創業から成長の実態が実によく書かれています。

「MBAは頭でっかちになった成功しない」ということは本当だろうと思います。

ただ、そこで得た人脈や、見つけた志は非常に大切です。

とにかくやってみて失敗しては撤退して、失敗が致命傷にならないように生き延び、そのなかでうまく行ったことを伸ばすということでしょうか。

ということは、色々勉強しても、思うようにはいかないということでしょう。

2021年10月22日金曜日

1491.「ドムドムの逆襲 39歳まで主婦だった私の「思いやり」経営戦略」 藤﨑 忍

とても読みやすく面白かったです。

39歳まで専業主婦で働いた経験もなかったのに、109の洋服店で店舗の改善点に気づいたのが不思議でした。

いい所を中心に書いているとは思いますが、ビジネススクールに行ったのでものなく、企業で働いたのでもないのに非常に優れたマーケティングをしています。そうすると、マーケティングは教わるものではなく、自分自身の気づきの体系化なのかと思いました。

2021年10月21日木曜日

1490.「売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放」中村朱美(佰食屋)

一日百食限定の食堂「佰食屋」。1100円のステーキ丼を中心に提供し、11時に開店して100食売ったら閉店というユニークなお店。

全く宣伝をしないため、開店時は14人しか来なかったお客さんが個人のブログで火がつき、一気に70人の来店に。

「売上をギリギリまで減らそう」「なぜ会社は売上増を目指さなくてはならないのか」という考えで、サービスを極限まで絞ることで売上を上げている。

経営目標は、「一日100食」のみ。そのため、マーケティングや売上分析、経営コンサルティングは必要ないとのこと。

ただ、最近は武漢コロナの影響から2店閉店しており、フランチャイズも検討しているようで、少し方向転換しているようです。

2021年10月20日水曜日

1489.「ブランドはもはや不要になったのか 「安くても買わない」時代に企業が見直すべきこと」 川島 蓉子

タイトルからブランド論の話かと期待して読み始めましたが、そうではなく、ファッション論の話でした。

ファッションの歴史と、半年1サイクルのビジネスモデルの問題が語られています。

一部にブランドの話がありましたが、哲学と歴史が鍵であることなどが非常に同意できました。

2021年10月19日火曜日

1488.「プロジェクト・デザイン・パターン 企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32」 井庭 崇 、 梶原 文生

パターン・ランゲージとは、良い実践の秘訣を供するするための方法です。

状況に応じて判断するときに使っている経験則を「言語化」するもの。

この言語化とは、経験則のひとつひとつに「名前」をつけること。

本書は、「企画」を生むための、32個のパターン・ランゲージをまとめています。

数が多いので、まずは気に入ったものを真似してみるといいかもしれません。