2023年7月26日水曜日

1644.「楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】」 中野 剛志

発表当時財務事務次官だった矢野康治氏のいわゆる「矢野論文」を徹底検証した内容です。

矢野論文では、コロナ当時のバラマキを続けていると、やがて財政破綻すると主張しています。

この「財政破綻」の定義を明確にしていないため、著者は、(1)デフォルト、(2)金利上昇、(3)インフレのいずれかだろうと想像しています。

しかし、通貨発行権がある日本では、いずれも怒らないと明確に論証しており、その主張は正しいと思えました。

財務官僚の多くが新古典派経済学を信じ、貨幣通貨論や財政投資が税金から行われていると信じていることが恐ろしくなりました。

2023年7月19日水曜日

1643.「老後不安がなくなる 定年男子の流儀」 大江 英樹

定年退職後の60歳から年金支給開始の65歳までの間をどうするかということが主な内容です。

具体的には、再雇用、転職、起業の3つです。

著者は再雇用がうまく行かずに起業して成功しました。

人それぞれ状況が異なるので、自分にあった働き方を選択するのがよいです。

2023年7月18日火曜日

1642.「「定年後」の‟お金の不安“をなくす 貯金がなくても安心老後をすごす方法 単行本」 大江 英樹

教育費と住宅ローンがなければ、定年後は年金で十分にやっていけるとわかりました。

定年後は、生命保険も不要となり、医療保険も実は健康保険で十分なようです。

定年後の生活の安定は、働き続けること、支出を見直すこと、公的な保障制度をフル活用することの3つだそうです。勉強になりました。

2023年7月12日水曜日

1641.「どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み」中野剛志

経済学者、政治家、財務省は 貨幣に対する考え方が信用通貨ではないようです。

そうすると、政策は増税や財政健全化といった緊縮財政になります。

現状、日本経済はデフレからコストプッシュインフレに変わってきましたが、緊縮財政のままでは景気が良くならないのではないでしょうか。

2023年7月11日火曜日

1640.「世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道」中野 剛志

世界に混乱をもたらしたグローバリズムは、リーマンショックが起きた2008年に終焉したという見解です。

そして、2020年から世界はインフレ局面に入りました。しかし、このインフレは経済成長を促すデマンドプルではなく、単に生活必需品の価格を上げ国民を苦しめるコストプッシュです。

それに対して各国は利上げで対抗しましたが、利上げはコストプッシュ・インフレには悪手だそうです。

今後、経済が不安定化し、社会不安が広がると、革命や戦争が起こる可能性が高まるとの予想です。

2023年7月10日月曜日

1639.「#真相をお話しします」 結城 真一郎

5編の短編ミステリーです。

どれもよくまとまっていて、結末のどんでん返しも意表をつきます。

現代的なテーマでゾクッとするラストです。

2023年7月8日土曜日

1638.「奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵」 中野 剛志

社会科学の入門書という位置づけです。

社会科学とは、政治学、経済学、国際関係論といった社会についての学問です。自然科学とは異なり、人間の行動は進化しないので、古典で扱われたテーマは今でも変わらないそうです。そのため、古典で言及されている解決策は今でも役に立ちます。

一方、改革を叫ぶ人は古典の解決策とは異なる策をとり、その結果失敗したので、現在の日本の低迷を招いていると言えそうです。

2023年7月7日金曜日

1637.「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂 冬馬

 400ページという長編ですが、読みやすく面白いので、あっという間に読めました。

書かれている内容が事実に即しているかは分かりませんが、戦争とはこういう事なのだろうと思いました。

殺人、強姦、略奪、独裁、戦時下の男女関係、権力者の戦争と国民の戦争の意味、国家の正当化など様々なテーマが含まれており、色々と考えさせられました。

2023年7月6日木曜日

1636(E28).「Diary of a Wimpy Kid: Cabin Fever (Book 6)」 Jeff Kinney

クリスマスシーズンの話が面白かったです。

GregoryはプレゼントのBaby Alfrendoを可愛がっていましたが失くしてしまいました。数カ月後に見つかったときは無惨な姿に・・・

お父さんの新車に弟のMannyがバンパーステッカーを貼ってしまい、Gregoryが剥がそうとするが、更に酷い状態に・・・

2023年7月5日水曜日

1635.「ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う」 坂本 貴志

データに基づく論考のため、信頼できます。

定年後は、専門職以外の人はほとんど事務仕事から現場仕事につくそうです。年収は半分以下に激減します。

一方、子供の教育など家計の費用は下がり、住宅ローンの返済も終わるため、必要となるお金も少なくなります。

そして、仕事もストレスから解放されます。

そのため、定年後は幸せを感じる割合が上がるそうです。

2023年7月4日火曜日

1634.「弘兼流 60歳からの手ぶら人生」 弘兼憲史

著者が69歳の時の著作です。

いろいろな物お手放し、家族とも一定の距離を置くことで、穏やかな人生が送れます。

60歳過ぎても、何か仕事を持って、生きがいを持てると、溌剌とした人生を送れそうです。