2020年3月23日月曜日

1403.「未来」 湊 かなえ

445ページという長編なのに最後まで全く飽きさせませんでした。

10才の章子に30才になった未来の章子からの手紙が届くというちょっとほのぼのとしたミステリーから話が展開します。

10才の章子が大人章子へ自分の環境を語った手紙を書くという著者が得意な手紙形式で話が進みます。

徐々に章子の人生が暗転していき、さらに父母の秘密が暗くのしかかり、周囲の人たちにも様々なトラブルが。

普通だった日常がどんどん陰惨になっていく重厚なミステリーです。

陰鬱な終盤ですが、ラストのかすかな希望で救われる秀逸な作品です。

2020年3月19日木曜日

1402.「覇権・監視国家──世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる」河添 恵子

中国による各国への浸透工作と謀略は本当にかなり進んでいるようです。

日本でもそうです。今回の武漢ウイルスについても、なかなか中国からの渡航禁止措置を取りまでんでした。それどころか、野党は、「渡航禁止にすると観光客が減る」と言って反対しました。
武漢ウイルスについて、野党もマスコミも中国を一切批難することがないのは浸透工作の証でしょうか。

5Gと一帯一路により、もう少しで中国の支配体制が完成するところで、やっと各国がその危険性に気づいたようです。

この謀略を早く止めなくてはなりません。そうでないと、中国国内で1年間に7万人とも言われる臓器移植の犠牲者に歯止めがかかりません。


2020年3月17日火曜日

1401.「男と女の性犯罪実録調書」 諸岡宏樹

よくもこれほどまでに様々な罠を仕掛けられるものだと驚きました。

そして、これほどまでに残忍で他人の人生を台無しにする行為に及べるものだ。

特に驚いた事件は、短大生の寮に押し入り3人を強姦した事件と、ブラックオウルという架空の団体を名乗り、6年に渡り5人の女性を性奴隷にした事件です。

欲望には際限がなく、最後には殺人にまで行き着いてしまう恐ろしさを感じました。

2020年3月16日月曜日

1400.「実録 女の性犯罪事件簿 」 諸岡宏樹

女性の性犯罪だけを集めた本です。

女教師と生徒が性関係を持つことが小説の話だけでなく、実際に結構あったことに驚きました。改めて教師も一人の女性であることに気づきます。

次々と男と肉体関係を持つ女性たちが描かれていますが、その理由はお金か、性欲を満たすため。

一度一線を超えると、歯止めが効かなくなってしまいます。

2020年3月13日金曜日

1399.「偽善者たちへ」 百田 尚樹

こんな事件あったなと思い出す事件ばかりです。読むと腹立たしくなるものばかり。

そんな事件に対して著者が歯に物着せぬ痛快な論調で、スッキリします。

それにしても、日本のマスコミは本当にどの国の見方なのか、よくわからなくなります。

プロ市民を筆頭に左翼は日本を滅ぼすことが目的のようです。

そして、人権派を語る反日左翼主義者は、さらに厄介です。


2020年3月12日木曜日

1398.「トリニティ」 窪美澄

昭和から平成の時代を駆け抜けた3人の女性の生き様が描かれます。昭和と平成の風俗や経済も語られています。

天才イラストレーター、カリスマライター、専業主婦の3人はどの道を選んでも悩みは付きません。

時代に突き動かされるように働き、急かされるように結婚します。

しかし、結婚までの熱はやがて消え失せ、世間体を取り繕うために別れずにいます。

時代の寵児もやがて時代に取り残され、後から来た者たちに疎まらしがられます。

そんな3人の生き様を追った、うつ病の孫娘の再生の物語でもあります。

著者の昔の衝撃はありませんが、いつも通り読み応えのある一冊です。



2020年3月11日水曜日

1397.「楽しくなければ仕事じゃない: 「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書」 干場 弓子

「仕事に関するアドバイスなどで一般には、やるべき正しいことをされている」ことをキーワードを挙げ、そこに別の「視点」を持ち込んで見る、という方法をとっています。

著者の見方であるため、一つの見解であり著者が正しいわけではありません。

ただ、経営者として成功されている方の見解であるため、反論しにくいです。

面白く、なるほどと思う項目が多いです。ただ、深く考え込んでしまう項目は多くないです。

だから、50分程度で読めてしまいます。

2020年3月10日火曜日

1396.「経済で読み解く日本史②」 安土桃山時代 上念司

信長と秀吉の時代について語られています。

貨幣の流通を目指しながら失敗して信長と
米を通貨としたために産業発展に失敗した信長が対照的です。

2人の政策を現代の理論に当てはめることで、何をやったのか、何をやらなかったのかを明確に描き出します。

しかし、後知恵であり、成功も失敗も当時は2人がそれを正しい道と信じて実行して、安土桃山時代があります。

2020年3月9日月曜日

1395.「自衛官が語る海外活動の記録」 自衛隊家族会 桜林 美佐

自衛隊の海外活動について、全く知らない話ばかりでした。

1ページ読むごとに目頭が熱くなります。

自衛隊の高い技術力、規範、道徳の高さが感じられます。

これらの海外派遣が行われていた頃、自分は社会人のスタートを切って働いていましたが、これらの派遣について殆ど記憶にありませんでした。

そういったことへの無関心を恥じるばかりです。

2020年3月6日金曜日

1394.「影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか」 ロバート・B・チャルディーニ

人々は、日々、悩むことを避けるため、思考の近道を常用しています。

一つ一つ悩むと時間がかかり、不安が生じるため、可能性が高い法則を使います。

例えば、「金額が高い商品は、品質が高い」といった思い込みです。

この近道は人種を問わず、社会で自然に教え込まれます。

この近道を悪用すると、相手を思う方向に誘導できます。

そういった思考の近道が解説されており、とても勉強になりました。

2020年3月5日木曜日

1393.「「鬼畜」の家: わが子を殺す親たち」 石井 光太

ー厚木市幼児餓死白骨化事件
ー下田嬰児連続殺人事件
ー足立区ウサギ用ケージ監禁虐殺事件
が扱われています。

虐待は連鎖すると思いました。

親がまともでないと子も同じくなる。
仕事をきちんとし、家を清潔に保ち、身の回りをきれいにすることが家族の基盤だと思いました。


2020年3月4日水曜日

1392.「韓国人ユーチューバー・WWUK 韓国人のボクが「反日洗脳」から解放された理由」 WWUK

著者が日本人より日本の歴史に詳しいことに驚きました。

日韓両国間において、国交断絶までは行かなくても、距離を取る必要があると考えます。

そして、韓国は自国の間違いを認め、今までの自国の蛮行に対し、日本に公式に謝罪すること、これが実現しなければ日韓が和解することは「永遠」にないと思いました。