2018年2月27日火曜日

1186.「自治労の正体」 森口 朗

「自治労」という言葉も、内容も全く知りませんでした。印象としては、小さな労働組合くらいです。

ところが、実は地方公務員の労働組合で、全国規模の組織であることをはじめて知り、驚きました。

さらに多くの左翼活動家が潜伏し、反日活動をしているということで不安を感じます。

その資金力、政治力は非常に強大で、首長も簡単には対抗できないようです。

本書の内容が事実だとすれば日本に対する脅威であり、解体を目指すべきだと思いました。

2018年2月26日月曜日

1185.「100の金言に学ぶ富と成功の原則」中野 稔彦

見開き2ページで右側に名言、左側に著者の解説が書かれています。

著者の解説と名言が少し離れているかなと感じるところもありましたが、全体として分かりやすいです。

私が気に入った名言は、
「チャンスは貯金できない」ヘンリー・キッシンジャー
「まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。」ジョージ・ソロス
「10秒考えてもわからないものはそれ以上考えても無駄だ。」孫正義


なかなか良い名言が多く、勉強になりました。

2018年2月22日木曜日

1184.「ふたご」 藤崎 彩織(SEKAI NO OWARI)

SEKAI NO OWARI」のSaoriさんは好きですが、タレントさんが書いた小説なのでネームバリューで出版され、文章も拙いのだろうと思いながら読み始めました。

ところが、1ページ目から、「あれっ、普通に小説だぞ」。
それどころか、描写も流れもキチンとした小説で、下手な小説家よりも上手い。

読み進めていくと「お前の居場所は、俺が作るから。」とか、聞いたことがあるエピソードが増えていきます。

そう、この本は、前から知りたかった「SEKAI NO OWARI」の誕生秘話のようです。ノンフィクションではありませんが、実話を基にして書かれているとのことです。

14歳で月島(Fukase?)に恋をした西山(Saori?)の満たされない愛情や性欲が赤裸々に語られています。

子供の頃から一風変わった子だった月島が自分を見失い高校を辞め、米国留学に失敗し、精神病院に入院した経緯まで書かれています。

似たもの同士で一心同体ゆえに、異性として愛し合えない辛さと切なさが書き込まれた素晴らしい小説です。

2018年2月21日水曜日

1183.「世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法」池田 義博

世界記憶力グランドマスターが書いた本なので、インプットだけの本かなと思いましたがアウトプットの勉強法も紹介されていました。

インプットのキーワードは
「集中して、楽しみ、そして復習を繰り返す」

やはり繰り返しが重要でした。為になったのはスピードが大切なので、問題集なども問題を解かずに問題と一緒に回答を読むとのこと。

どうしても問題を解かないと勉強にならないように思い込んでしまいますが、解答するのに悩んで時間を使うより、答えを読んで何度も回転させた方がよいようです。

一番勉強になったのは、「一分間ライティング」。
テーマに対して一分間、思いついたことを紙に書きます。これによって、自分の分からないところが分かり、その範囲を読むことで記憶が補完されるそうです。

学生に限らず、勉強意欲が高いすべての人にお薦めの本です。





2018年2月20日火曜日

1182.「中国「絶望」家族: 「一人っ子政策」は中国をどう変えたか」 フォン,メイ

中国共産党は、文化大革命で家族制度を破壊し、一人っ子政策で人口構成を破壊してしまいました。

鄧小平が1980年頃に2000年までに国民一人当たりのGDPを4倍の1000ドルにするという目標を立てました。たった20年でGDPを4倍にすることは不可能です。

そこでその手っ取り早い方法として考えられたのが人民を減らすこと。その具体策が一人っ子政策でした。

その具体的方法は、二人目の子供には高額の罰金を課すこと、妊娠後期に入ってからでも強引に中絶させること、強制的に不妊手術を受けされることなどです。

1983年の1年間に避妊手術を受けさせられた人は、2000万人以上だったそうです。

その結果、一人当たりのGDPは1000ドルを超えました。しかし、人民の高齢化、男児偏重、将来的な労働力の大幅減少という深い爪痕を残しました。

中国では面倒を見てくれる子供がいない高齢者が増加し、結婚できない男性が社会問題化し、製造業を担う労働人口も急速に減少していきます。今後さらに問題が浮き彫りになるものと思われます。

2018年2月19日月曜日

1181.「間違いだらけ! 日本人のストレッチ - 大切なのは体の柔軟性ではなくて「自由度」です」 森本 貴義

日本人は欧米人と比べて、元来、体が柔らかいそうです。多くの日本人がしゃがむことができるのに対し、ほとんどの欧米人はしゃがめず後ろに倒れてしまうとか。

しかし、多くの日本人は体が固いというコンプレックスを抱いています。そして、開脚して胸を床につけることがブームになりました。

著者はこういったことができるようになっても関節がゆるくなるだけで、可動域が広がるわけではないと言います。逆に筋力が弱くなると脱臼しやすくなります。

こういった柔軟性を高めるよりも、自由に動かせる体を目指すべきだとし、それを助けるストレッチを紹介しています。



2018年2月16日金曜日

1180.「勉強の哲学 来たるべきバカのために」 千葉 雅也

「勉強」とは何かについての考察です。「勉強」について、いろいろと定義付けています。

読みやすく、読むと刺激を受けますが、結局何を言いたいのか分かりませんでした。

この本は、「裸の王様」のようなものかも知れません。

「よく分かりませんでした」と言うとバカと思われてしまうので、内容を理解できてなくても、頭がよいと思われたいために「面白かったです。勉強になりました」と言ってしまいそうです。

「勉強」というものに注目して考察して論説することに、何の意味があるのだろうかと考えてしまいました。

2018年2月13日火曜日

1179.「サービスイノベーションの海外展開」 伊丹 敬之、 高橋 克徳

本書は、無印良品、大戸屋、セコム、公文の日本企業4社がいかにして海外で成功したかを解説しています。

私は、企業がブランドを創るには、フィロソフィー、高品質、欧米市場での成功が不可欠と考えています。

本書では、成功の鍵がコンセプトであると明言しています。

フィロソフィーが企業のあり方とすれば、コンセプトはビジネスのあり方と考えられるので共通していると思いました。

この4社が海外で成功した理由は、日本文化で育まれたコンセプトが、海外で共感を得られたことです。

単に、サービスを売るのではなく、サービスによって社会にどう貢献したいかが明確であり、そのコンセプトが受け入れられました。

ただ、この日本風のコンセプトを海外で根付かせるには、文化や社会的インフラなど現地ならではの障害があります。

各企業はこれらの壁に悩まされながらも、それでもコンセプトは変えずに、各国の状況に沿って調整しながらも、根気よく現地社員の精神を変えていくことに成功したと思います。

2018年2月8日木曜日

1178.「共感PR 心をくすぐり世の中を動かす最強法則」 上岡正明

PRと広告を何となく混同してきましたが、違うものだとはっきり認識できました。

PRとは、官庁・団体・企業などが、みずからの望ましいイメージおよびその施策や事業内容・主義主張などについて多くの人々に知らせて理解や協力を求める組織的活動をいいます。

広告とは、商業上の目的で、商品やサービス、事業などの情報を積極的に世間に広く宣伝すること。
つまり、PRはお金をかける必要はないことになります。

本書は、自社の商品やサービスの強みの8項目と消費者に受け入れられるかの3項目をかけ合わせた「8✕3の法則」を紹介しています。

この法則を使って、「情報連鎖」を起こすことを狙います。
実現可能な有用な方法だと思いました。


2018年2月7日水曜日

1177.「成功者K」 羽田圭介

売れない作家だったKは、芥川賞を受賞したことで人生が一変してしまいます。

テレビに数多く出演し、巨額の出演料を得て、女性ファンと次々関係を持ちます。次々と成功を収めるうちに、生活水準が上がり、性格も変容していきます。

この成功は永続するのか、仕組まれたものなのか。

著者自身が芥川賞を受賞し、テレビにも出演して、本書の表紙にもなっています。脚色はあるものの、非常にリアルに描かれており、フィクションなのか、ノンフィクションなのか、判断が付かなくなっていきます。

そして、ラストの展開はどこまでがトリックだったのか、悩むことになると思います。

2018年2月6日火曜日

1176.「仕事人生のリセットボタン: 転機のレッスン」 為末 大、 中原 淳

元オリンピック陸上競技選手と東京大学の准教授の対談です。

准教授の仮説は、言い尽くされており、使った手法の自分年表も少しありふれています。とは言え、准教授の質問などがうまく、上手に話を引き出しています。

内容自体からは、特に汎用化され再現できる教訓は見つけられませんでした。

ただ、為末氏自身の生き様は面白いです。講演の機会が多かったのか、自分の過去をよく分析、体系化し、言語化されていて、感心しました。

2018年2月5日月曜日

1175.「徹底検証 テレビ報道「噓」のからくり」 小川 榮太郎

テレビ報道の印象操作があまりに酷いことがよく分かりました。

自分たちの主張に不都合なことは報道せず、自分たちの主張に合うように事実の一部を切り出したり、有りもしないことを捏造します。

安保法制を戦争法案、テロ等準備罪を共謀罪と呼び変えて視聴者の印象を操作しました。

しかし、安保法制が可決されても未だ徴兵制は施行されず、テロ等準備罪が可決されても未だに国民生活が監視されてはいません。

「報道ステーション」と「サンデーモーニング」の偏向報道はひどいと知っていましたが、他のニュース番組も似たり寄ったりのようです。

どこも朝日新聞の報道に追随し必要な法案を妨害するか、モリカケで時間を潰して審議入りさせません。

日本の国防政策を妨害するマスコミは、他国からの攻撃を望んでいるようにすら感じられます。

2018年2月2日金曜日

1174.「「すぐやる! 」で、人生はうまくいく」 夏川賀央


「すぐやる!」ための7つのスイッチとそのスイッチを押すための習慣術からなります。

とにかく読みやすく、分かりやすい文章です。

具体的が適切で分かりやすいので、それぞれの習慣の有用性が腑に落ちます。


私が特に気に入った習慣術は、
「とにかく、やってみる」
「部分的に実行に移す」
「プラス評価する」
です。

「人生が好転しないな」と感じている人にオススメの本です。

2018年2月1日木曜日

1174.「老いの僥倖」 曽野 綾子

過去の小説の抜粋と週刊誌に掲載されたコラムからなります。

小説部分は抽象的で前後の文脈もないので、意図する点が掴みづらかったです。

コラム部分はとても分かりやすく、同感する話が多いです。

結局のところ、加齢による衰えは誰にでも訪れるものなので、頑張って抵抗せず受け入れる生き方が楽ということでしょうか。

つらい状況も長く続かず、放っておくと好転することもあるので無理せず、でも諦めず、できることを続けて安寧に暮らしていくのが良さそうです。