昭和から平成の時代を駆け抜けた3人の女性の生き様が描かれます。昭和と平成の風俗や経済も語られています。
天才イラストレーター、カリスマライター、専業主婦の3人はどの道を選んでも悩みは付きません。
時代に突き動かされるように働き、急かされるように結婚します。
しかし、結婚までの熱はやがて消え失せ、世間体を取り繕うために別れずにいます。
時代の寵児もやがて時代に取り残され、後から来た者たちに疎まらしがられます。
そんな3人の生き様を追った、うつ病の孫娘の再生の物語でもあります。
著者の昔の衝撃はありませんが、いつも通り読み応えのある一冊です。