2015年11月6日金曜日

756.「「正義」の嘘 戦後日本の真実はなぜ歪められたか」 櫻井よしこ、 花田紀凱

中国と韓国のプロパガンダに対して、主張もせず、議論もせず、反論もしないのが日本でした。

しかし、安倍政権になってから、この態度が変わりつつあるように思えます。そんな安倍政権を大嫌いなのが朝日新聞です。本書は朝日新聞が信じる「正義」と朝日新聞が作った「嘘」について語られています。

大東亜戦争の時に、国民を一番煽って戦争に向かわせたのは朝日新聞でした。ところが、戦後になるとGHQの圧力を避けるために一点して反日の姿勢に転じました。

朝日新聞の特徴は、自分の主張、あるいはイデオロギーを押し付けるために、都合のいい情報を引っ張ってきて報道するということだそうです。

朝日新聞の記者には、日本を貶めているという意識はなく、正義ために報道しているという意識のようです。彼らの言い分は次のようなものです。
「朝日はリベラルであり、権力と対峙し、監視しているのだ。」
この姿勢はニュースステーションで朝日新聞の論説員がコメントしているときにも感じられます。全てが現政権に対する批判で、肯定する部分は殆どありません。

過去の日本を糾弾することで、自己陶酔に陥っている記者が多く、日本を貶めることを権力と戦っていると勘違いしているそうです。自分の思想を強く主張するために、慰安婦問題における吉田清治の「私の戦争体験」や、福島第一原発事故の吉田所長の調書などで嘘を作り出してしまったのでしょうか。しかし、この嘘が海外で日本の評価を著しく傷つけることになった罪は非常に重いと思います。