2025年11月28日金曜日

1727.「増補改訂版 考証 福島原子力事故 炉心溶融・水素爆発はどう起こったか」 石川迪夫

原子力発電所の炉心溶融は、炉心の崩壊熱で溶融するのではなく、ジルカロイと水の発熱で起きる。なので、炉心の高温時に水を注入しなかれば溶融しません。

ジルコニウムと水の反応により、大量の水素ガスが発生し、空気と混合して着火されると爆発が起きます。

逆にジルコニウムが空気と混合しないか、着火物がなければ爆発しません。

福島第一原発でも水を注入しなかれば爆発は起こらなかったそうです。

菅直人首相による海水注入命令や、根拠のない退避命令で被害が拡大した失策でした。

さらに、原発の安全性を検討せず、感情的に原発を全停止とした判断は、今でも日本のエネルギー価格や、電源確保の安全性に大きな悪影響を及ぼしています。