2014年1月30日木曜日

映画「永遠の0」

私は、戦争映画があまり好きではありません。内容が暗く、泣かせようとする演出があざといと感じるからです。
しかし、この映画は評判が良かったので見に行きました。

戦争の英雄を描くのではなく、ゼロ戦の操縦は長けているものの、一人の兵士にすぎない男の生き方を描いています。

宮部久蔵の戦争中の振る舞いを尋ねると、多くの戦友は、「部隊一の臆病者」、「戦闘中、いつも逃げ回っていた」と悪しざまに非難します。
しかし、数人だけ宮部の全く反対の姿を語る人達が現れます。その人達は、宮部に深く感謝しているのです。

宮部が臆病者と呼ばれた理由は?
そんな宮部が特攻を志願した理由は?
驚くほどに精緻な空母と、臨場感あふれる空中戦とともにその謎が明かされていきます。

「10年後には我々の世代はこの世からいなくなる。その前にこのことを語っておかなければならなかった。」
と大石が話したのは、2004年。
今年が正にその10年後の2014年にあたります。戦争を語ってくれる方々は、もう殆どいらっしゃらないのかもしれません。
こういう映画が後世に残り、戦争について考えるキッカケになることは、非常に意味があると思います。