2014年2月17日月曜日

255.「日本人の原点がわかる「国体」の授業」 竹田 恒泰

国体とは、主権または統治権の所在により区別した国家体制をいいます。

アメリカの国体=自由
フランスの国体=平等
中国の国体=中国共産党一等独裁の社会主義国

では、日本の国体は何でしょうか?著者は、日本の国体=天皇と答えています。
そして、天皇とは、国民一人ひとりの幸せを祈る存在と定義付けています。

確かに、125代も続いた国家は、世界中で日本だけです。日本の強みは天皇を支柱として国民が同じ価値観を持っていること。
それは、労働を尊び、和を貴しとすることです。しかし、この価値観は欧米の経営学の観点から否定され、効率化が優先された挙句、お金が一番価値あるものとの風潮が生まれてきました。

欧米人は、「要求されたことしかしない」傾向があるそうです。「聖書」の中で労働は「罪」と記されているのですから、罪はなるべく少なくしたいと考えます。だから、若いうちに沢山稼いでアーリーリタイアメントを追い求めます。
一方、日本人にとって働くことは「生き甲斐」です。だから、定年まで仕事を続けようとしますし、定年後も仕事を探します。仕事をなくすと元気までなくしてしまいます。
仕事を罰と捉えるか、「生き甲斐」と捉えるか、そこに大きな違いがあります。これは優劣ではなく、文化の違いです。

改めて、日本が大切にしてきたものを学び直し、その価値を磨いて自分の生き方に繁栄させたいと思いました。