2014年2月14日金曜日

映画「地獄でなぜ悪い」

園子温監督の若いころの実体験をテーマにした映画。

この作品でも、「愛のむきだし」で使われていたゆらゆら帝国の「美しい」が使われており、この極がかかるととワクワクします。

ミツコを演じているのが誰かわからなかったのですが、エンドロールを見ると「ヒミズ」にも出ていた二階堂ふみさんでした。全く印象が違います。

映画人の映画に対する強い想いや情熱が描かれています。監督自身が名前が売れて、動員ができるようになったため、主人公が言うように、お金のためにではなく、自分が撮りたいものを思うように撮っています。


そのため、ストーリーは殆ど無く、これまでのように人間の情念といったドロドロしたものは現れていません。

ラストは、恐らく監督が好きなのであろう、「キル・ビル」と「仁義なき戦い」と「あさま山荘事件」をミックスしたような殺し合いになっています。