第5章「起業家は英雄なのか」が飛び抜けて面白かったです。
リクルートの1988年4月の採用が描かれています。約1,000人を採用するために、55,000人の学生を面接し、86億円を使ったとのことです。
僕は、翌年の1989年4月入社で、同期入社が大卒高卒を合わせて約1,000人で、リクルート事件のまっただ中だったので、更に手間と費用がかかったと思います。
その一方で、著者が入社した1997年4月は、同期が120人と約10年後には、大きく減少しています。
元リクルートの起業家に対する批判が的を得ていて、納得してしまいました。著者の次回作は、「リクルートという幻想」だそうです。非常に楽しみです。