2014年8月30日土曜日

454.「学校では絶対に教えてくれない 僕たちの国家」 三橋 貴明

「国家」というものを歴史、文化、制度等といった観点から解説する本です。

日本は、恵まれているゆえに、あまり国家について考えず、国家が提供してくれている恩恵を空気のように当然のこととして捉えているような気がします。

特に、勉強になったのは、国債発行の仕組みと公共事業の現状です。

日本の公共事業は、ピークの98年の約15兆円から12年の約5億円へと激減しているそうです。談合や政治献金という悪いイメージから、「構造改革」や「コンクリートから人へ」によって、目の敵にされたからでしょう。

しかし、笹子トンネル天井板落下事故や広島市の土砂災害など、今こそ公共投資を増やして、社会インフラを整備する時ではないでしょうか。