2016年7月19日火曜日

969.「水鏡推理 (講談社文庫)」 松岡 圭祐

松岡圭祐氏による、また新しいシリーズです。

今回の主人公は、文部科学省の一般職。武器は、「判断推理」と「数的推理」。私はこれらの用語を始めて知りました。またまた、目の付け所が素晴らしいです。

研究費の不正入手にまつわる手口を見抜くという、非常にマニアックなテーマです。それでも堅苦しくなく、とても楽しく読めます。

また、文部科学省内の総合職と一般職の差別体制が本当だとすると、とても忌まわしい組織風土だと思いました。