2017年6月14日水曜日

1174.「読むだけでお金の増やし方が身につく 京都かけだし信金マンの事件簿」 菅井敏之

「読むだけでお金の増やし方が身につく」とのタイトルだったので、小説形式の自己啓発書かと思いましたが、全く違いました。

読んでもお金の増やし方は身につかないと思います。編集者が売上を狙ってつけたものと思われます。

この本は普通の経済小説です。信用金庫に入行して3年目の若手行員が銀行に入れなかったコンプレックスを抱きながら、MBAなどの知識ではなく、様々な人との出会いから仕事を学び成長していくという物語です。

ビジネス書の著者が小説に携わると、表現などがぎこちなくなりがちですが、本書はきちんとした小説の文章になっています。