2017年8月17日木曜日

1302.「日本人の道徳心」 渡部 昇一

本書は、大東亜戦争以前に日本の学校で教えられていた「修身」の授業の教科書から42テーマを抽出し、著者が解説しています。

「修身」は、明治天皇が発布した教育勅語を基にしています。

現在では、「教育勅語」と「修身」は、軍国主義に向かわせた偏向教育のように扱われています。しかし、実際に読んでみると、そんな洗脳するような内容ではなく、人間として守るべき躾が書かれています。幼少期にこういう教育を受けたからこそ、日本人の美徳である道徳心が培われたように感じました。

しかし、こういった日本人の特質が戦争での協調性、自己犠牲心といった強みに繋がったと考えたGHQにより、「修身」教育は禁止されました。日本の偉人を題材に人としてのあり方を教えたことが日本人であることの誇りと母国愛の根源であることを見抜いたのでしょう。

そして、WGIP(War Guilt Information Program)により、日本人であることの誇りと道徳心が失われ、自虐史観と西洋人への劣等感を植え込まれたのです。

まだ、日本の風土に日本人たる美徳が残っているうちに「修身」を見直し、日本人としての誇りと道徳心を取り戻したいと思いました。