現在、日本で議論されている問題を50題取り上げ、分かりやすく解説しています。
保守は「明日を今日よりも豊かにして、豊かになった分を分配しよう」というところから考え、革新は「今得られるものを平等に分配しよう」というところから考えるという説明で、両者の違いが明確になりました。
また、女性天皇は「女性の天皇」で、女系天皇は「母方の血統を持つ天皇」という違いも分かりました。この両者を混同するので、「女性の天皇を認めないのか!!」というエキセントリックな主張が生まれます。
持統天皇の例にあるように、女性でも天皇になれますが、天皇あるいは男系皇族の血を引いた方という制限があるのです。これは古来から天皇家が守ってきた決まりなので、皇民が決めることではないと思います。
日本の論点を理解するために、しっかり読むべき本と思いました。