2018年8月31日金曜日

1270.「アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者」 中島 真志

仮想通貨の展望は暗いが、ブロックチェーンの展望は非常に明るいそうです。

仮想通貨は、コンピュータ演算でマイニング(採掘)して、それを市場で売買し、購入者が保有するという仕組みです。

マイニングファームは上位13社でマイニングの約80%のシェアを占めており、このうち10社の中国企業が約68%のシェアを占めています。

仮想通貨のアクティブなユーザー数は、世界全体でも10万人程度。上位3%の保有者がビットコインの97%を保有しています。中国の取引所における取引高が世界の全取引高の93%を占めています。

つまり、「中国人がマイニングして、中国人が売買し、中国人が保有するビットコイン」です。

しかし、採掘残高とマイニングの報酬減の問題から、このバブルも弾けてしまいそうです。

一方、仮想通貨を成立させるために生み出されたブロックチェーンですが、他の金融取引にも転用できるため主従逆転し、今や非常に有望な技術だそうです。特許も数多く出願されており、日本企業も何とかこの技術をリードしてもらいたいです。