学校で習った歴史は、事象の羅列で、その背景やつながりがわかりません。
本書は経済という原因から歴史を解き明かすことで、歴史を深く面白く教えてくれます。
日本には江戸時代まで自国で発行した通貨がなく、明の通貨を輸入して使用していたという話は驚きです。
その通貨の輸入者が僧侶であり、僧侶は巨額の富を得ていました。やがて、財力と戦力を手に入れた寺院が巨大な権力組織となっていったことなど、今まで全く知らなかったことが書かれています。
歴史を動かすのは経済だということがよく分かりました。