2013年9月10日火曜日

117.「中華人民共和国史」天児 慧


1949年の建国時には、中華人民共和国は社会主義国ではありませんでした。

国民党に勝利した後、党内での主権争いに勝ち抜いた毛沢東が社会主義国に創り変えていきました。
その過程の1959年から61年の間には、1,500万人から4,000万人とも言われる餓死者を出しています。

また、毛沢東が行った文化大革命は11年に渡り、死者1,000万人、被害者1億人にのぼりました。
その本当の目的は、劉少奇と鄧小平の権力切り崩しでした。

尖閣諸島が「中国国有の領土」と初めて記述されたのは、1992年に採択された「領海法」からとのことです。

驚くべきことに、2010年に大気汚染が原因で死亡した人は全国で123万4,000人です。

2012年の政府の腐敗件数は、86万1,000件。

GNP世界第2位の超大国となりましたが、環境問題、経済格差、汚職、領土紛争、少数民族抑圧などの多くの問題を抱えています。

自分自身、隣人について詳しく知らず、報道に対する感情論だけでこれまで見てきていました。もっと中国という国を知ってうまく付き合っていきたいと思います。
(117/2013)