こういった小説は割りと短時間で読めるのですが、予想以上に時間がかかりました。
でも、決して辛いものではなく、楽しかったです。
時代はほぼ現代ですが、違う点は架空の法律「メディア良化法」と「図書館法」があることです。
そのため、図書隊と良化特務機関が武装化し闘うことになります。本を守るために死者も出ます。
こんな法律は荒唐無稽に思われますが、執筆のきっかけは
作者が2004年11月頃「図書館の自由に関する宣言」を読んだことだそうです。あながち全くありえない話でもないです。
作者の有川 浩という名前から男性をイメージしていましたが女性です。そのため、主人公笠原郁の心理描写は女性ならではのものです。
文庫版の巻末にショートストーリーがありますが、
こちらも堂上、笠原がとても可愛らしく描かれています。