2013年10月22日火曜日

152.「はい、泳げません」高橋 秀実

水泳は人を区別する。

泳げる人は、学生時代、体育の授業中に羨望の目で見られ、
優越感を感じながら、泳げることを見せびらかす。
泳げない人は、授業中に劣等感に苛まれながら憂鬱になり、
授業を休みたいと思い、実際に体調まで悪くなる。

泳げる人は軽く動いているのにどんどん進み、いくら泳いでも疲れない。
泳げない人は一生懸命頑張るほど進まず、疲れてしまい水まで飲む。

全く泳げなかった著者が2年かけて泳げるようになったその体験談だ。
レッスンを途中休んだとはいえ、よくも2年間続けて泳げるようになったものだ。
全く泳げない人の心情と状況が事細かに描かれている。
読み終わって、自分も泳ぎたいと思った。