2013年11月21日木曜日

175.」ドミノ倒し」 貫井 徳郎

月影市という、全く実在しそうもない場所が舞台。
風景描写や人物描写が少ないためか、星新一の小説を思わせる文体です。

「元カレの殺人容疑を晴らして欲しい」という、亡くなった彼女の妹からの依頼
を引き受けた十村が、月影市でこれまでに起きたいくつもの殺人事件に
巻き込まれていきます。

著者のこれまでの文体と異なるので、新しい分野への挑戦ということでしょう。
ミステリー要素が薄いですが、ユーモア小説としてみれば、悪くないのかもしれません。