著者が目指す方向がデール・カーネギーやスティーブン・R・コヴィー
のような社会教育者の方へ向かってしまった感じがします。
しかし、本書ではカーネギーが最初に失敗したと語っているのと
同じ轍を踏んでしまっています。
それは、「他人の著書のいい部分を寄せ集めて本を書くこと」。
自らの実体験やフィールドワークから導かれた結論でなく、
他人の著書の引用を使って、自己の主張の根拠としています。
また、例も、A子さん、B郎さんなど具体的でなく、
実話か作り話かが判然としませんでした。
私の心には響かない一冊でした。