2013年11月25日月曜日

177.「歴史をつかむ技法」 山本 博文

ちょっとタイトルと合っていない感じがしました。

第1章において、「鎖国」や「幕府」という言葉は当時は使われておらず、後世の歴史家が分類の便宜上名付けたという話や、歴史小説はフィクションが多く、歴史学とは異なり鵜呑みにできないという話がこれまでの思い込みを正してくれます。

しかし、それ以外の部分では、天皇制の歴史などに多くのページが割かれ、本来のテーマである「歴史をつかむ」という技法には殆ど触れられていない
ように感じました。

歴史を俯瞰する方法を期待すると、それに応えるのは難しいが歴史の面白トピックスに触れるにはよい本です。