2013年12月28日土曜日

207.「モノを捨てよ世界へ出よう」 高城 剛

非常な日本悲観論から海外へ出ることを提案しています。

現代を幕末とそっくりといちすけ、維新の志士たるべきと鼓舞します。
少し浅薄な歴史論が進みますが、これで外国へ行くメリットを根拠付けています。住居や物に囚われず、世界各地に移り住み、その地で仕事することの提案です。
そして、後半は世界各地の観光ガイドや留学ガイドの様な体をなしています。
後半やたらとカタカナが多くなり、何を言いたいのか訳が分からなくなっていきます。

結局、この本で言いたいことは、「外国に住んでみろ、そうすれば物の見方が変わる」ということに尽きるように感じました。
海外に行けば、確かに新しい価値観に触れますが、それが全ての人に有効ではないことが、多くのバックパッカーが成功しているわけでないことからも明らかです。
外国に行って変わるためには、何かが必要なのではないでしょうか。
それは行く人の目的、問題意識、言語等の知識等、これまで日本で磨いてきたもんでしょう。
何もない人がただ海外に行っても「楽しかった」で終わるものと思います。

深い思想を学ぼうとせず気軽に読める一冊です。