境界性人格障害である著者の自伝。
外務省のエリート官僚である夫と、職場恋愛のすえに結婚しました。
ところが、夫の帰宅が遅いことや、地方への転勤がもとで発症。家庭はくつろぎの場でなくなってしまいます。
夫は他の女性に安らぎを求め、著者とその女性は同年にそれぞれ出産します。
境界性人格障害者から見た世界と、その感情が赤裸々に描かれています。
彼女が実体験から学んだ子育ては、
- 我が子に期待をかけないこと、
- 子どもを一人の人間として尊重すること、
- ありのままを愛すること、
です。
夫と離婚し、何もかも自分でやらなければならない境遇になったときに、その境遇が自立を促し、回復に至ったのでした。