2014年2月8日土曜日

246.「魂(こころ)の穴」 山口 麗子


境界性人格障害である著者の自伝。

外務省のエリート官僚である夫と、職場恋愛のすえに結婚しました。

ところが、夫の帰宅が遅いことや、地方への転勤がもとで発症。家庭はくつろぎの場でなくなってしまいます。

夫は他の女性に安らぎを求め、著者とその女性は同年にそれぞれ出産します。

境界性人格障害者から見た世界と、その感情が赤裸々に描かれています。

彼女が実体験から学んだ子育ては、

  • 我が子に期待をかけないこと、
  • 子どもを一人の人間として尊重すること、
  • ありのままを愛すること、

です。

夫と離婚し、何もかも自分でやらなければならない境遇になったときに、その境遇が自立を促し、回復に至ったのでした。