2014年6月6日金曜日

369.「ビールの世界史こぼれ話」 端田 晶

ビールの歴史や種類がよく分かりました。

「ビールは、大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」という、ドイツのビール純粋令は、1516年にバイエル領主ヴィルヘルム四世が定めました。

その後1556年に酵母が追加されました。

「大麦」と限定したのは、小麦をパンのために確保するためだそうです。

ホップは、ビールの香味付け、腐敗防止、不要なタンパクを凝固・沈殿させる清澄作用、泡立ち、のために加えられます。

上面発酵は、発酵も熟成も常温で短期間に行われ、華やかな香りと厚みのある味わいが特徴です。これが「エール」です。

下面発酵は、発酵も熟成も低温で長期間に行われ、ホップの香りと爽やかな味わいが特徴です。これが「ラガー」です。

15世紀のバイエルンで凍りそうな低温でも徐々に発酵が進む例が見られました。しかも、味がマイルドになります。

冷蔵する機器がなかったので、秋の終わりにアルプスの洞窟にビールと天然氷を入れ、春まで貯蔵する方法が考えだされました。

ドイツ語で、格納するという意味の"largern"、これがラガーの由来だそうです。