2014年8月22日金曜日

446.「嘘だらけの日韓近現代史」 倉山 満

韓国政府検定教科書の記載を挙げて、それに反論していくという手法が面白く、よく理解できました。

大院君、閔妃の権力闘争から、日清戦争、日露戦争に巻き込まれていく様がよくわかりました。

また、当時の朝鮮には、文化、資源、資産等なかったものの、ロシア、清と日本の間にあるという地理的条件だけで日本が介入せざるを得なかったというのが残念です。

アメリカは、そういったことに関心がなかったと思いますが、朝鮮戦争でその地政学的重要性に気付いたのではないでしょうか。

サッカー・ワールドカップの日韓共同開催ですが、当時、共同開催の不自然さにその理由が分かりませんでした。

本書では、竹下登が金泳三に持ちかけたと明かされています。事実なら全くもって売国奴としか思えません。政治的意義に比べれば、ワールドカップの単独開催など意味のないことと考えたのでしょうか。