2014年8月23日土曜日

447.「ひきこもり500人のドアを開けた! 精神科医・水野昭夫の「往診家族療法」37年の記録」 宮 淑子

まずは、ひきこもりの歴史が語られます。

1950年代 学校恐怖症
1960年代 リストカットがアメリカで流行
1970年代 リストカットが日本でも流行
1980年代 「ひきこもり」という名詞の出現
       「おたく」の流行(83年)
       「フリーター」が一般化(87年)
1990年代 「不登校」という言い方が定着
2000年代 「ひきこもり」が問題化
       「パーソナリティ障害」が問題化
       「ニート」が流行(2004)
       「ワーキング・プア」が問題化(2006年)

そして、水野医師が「往診家族療法」を確立する経緯が説明されます。

ひきこもりは、家庭で、学校社会で、職場で生じる様々なトラブルから、とりあえず身を守るために防衛する行為であるという「自己防衛説」を元に、ひきこもりへの対応が考えられています。

そして、通院や投薬という一般的な治療ではなく、往診、一人暮らし、就業という方法で多くのひきこもりの治療に効果を挙げているそうです。