写真家としてなかなか芽がでない彼は、写真家になる夢を諦め、小説家志望に転身します。
阪神・淡路大震災のあと、みすみの実家である須磨に移り住みますが、夫妻は子供に恵まれません。
俊彦の小説も陽の目を見ず、さらに俊彦は結核に侵され、長期入院を余儀なくされます。
みすみは、家計を支えるため、昼は貿易会社で、夜はスナックで働く。お互いをいたわり、愛しあう2人でしたが、徐々にその関係は変質していきます。
俊彦にとっての、「快挙」とは何であったのか。それが語られる時、男と女が添い遂げるという意味を考えさせられました。