2015年1月23日金曜日

563.「2015年 暴走する世界経済と日本の命運」 三橋 貴明

消費税が8%に上げられたことは予想されていた以上に経済への悪影響が大きかったです。デフレ脱却に向かっていた日本経済は、再びデフレへ向かっています。これは、夏の天候不良が原因ではなく、明らかに消費税引き上げが原因です。

アベノミクスの第一の矢の金融緩和は円安に向かう効果を上げましたが、第二の矢の公共投資が縮小されてしまったため、その資金は行き場を失い、低金利の国際に向かってしまいました。

第三の矢はグローバリズム化を促進する政策ばかりなので、労働者間の競争が激化し、実質賃金が下がります。そこを移民で埋めるとさらなる賃金低下を引き起こすばかりか、言語、文化、宗教の違いによる社会不安を生むことになります。

中国経済の不動産バブルは崩壊し始め、300兆円を超える巨額の不良債権が人類史上初めて債務不履行となる可能性があります。
韓国経済はウォン安により一人勝ちだったサムスンの輸出にブレーキが掛かり、状況はさらに悪化します。
そうなると、この2国は国民の不満を日本に向けるために、過激な挑発をするおそれがあるかもしれません。