ライザは、ダブリンに戻った後、IRFの指導者キリアンの懐刀として、キリアンの敵対者を次々と暗殺していくうちに、「死神」と称されるようになります。しかし、悲劇が起こり、ライザはIRFから逃亡します。
逃亡の果て、日本警察の傭兵となったライザは、キリアンが企てるイギリス高官暗殺テロを阻止すべく、キリアンと対峙します。しかし、キリアンの本当の目的は別のところにありました。
憎しみが生むテロの連鎖、キリアンと沖津の策士同士のせめぎ合いが激しく交錯します。東京を舞台としたテロ戦は、その可能性や危険性を予感させます。重厚かつ深淵なミステリ小説です。