2015年6月10日水曜日

654.「自分の小さな「箱」から脱出する方法」 アービンジャー インスティチュート

人間関係の問題を概念化するうえで、「箱」というメタファーを使うことで、それまでも自分の考えと違う考えが見えてくるような気がしました。

自分が箱というイメージの中に入り込み、自己正当化イメージを抱くと、悪いのは自分ではなく、相手だということになります。

この箱に入るキッカケとなるのは、自分自身を裏切ること、すなわち、自分がしてあげるべきと思ったことをしなかったことだそうです。

例えば、食後に食器を洗わなかった、朝にゴミ出しをしなかったときなど、自分は忙しいとかつかれているとか自分を正当化します。そして、悪いのは時間があるように見える妻だと思うのです。

しかし、悪いのは相手ではなく、自分の態度が相手の反応を生み出しているということのようです。

箱から抜け出す方法を、キッカケである自己欺瞞を止めることとしていないところが、現実的に思えました。具体的な方法は書かれていないように思えましたが、自分が箱に入っていることを認識し、自己正当化イメージで相手を傷つけたと後悔することで、自然と箱の外にいることになるというように理解しました。